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Vol.39 10月号 別冊
山崎直子宇宙飛行士「帰地球」報告会レポート

 7 月8 日(木)、東京大学安田講堂にて、スペースシャトル飛行ミッションに搭乗し、国際宇宙ステーションでの任務を終えて地上へ帰還した山崎直子宇宙飛行士(航空宇宙工学専攻出身)を迎えての報告会が開催されました。以下、山崎さんのスピーチからの抜粋です。



 スペースシャトルディスカバリーの打ち上げは、2010年4月5日の現地時間午前6 時21分。打ち上げの6 時間前、オレンジ色の与圧服を着ました。そして3 時間前、スペースシャトルに乗り込みました。その際しゃべることはできないので、メッセージカードを見せて、お世話になった人に出発の挨拶をしました。

 打ち上げ時は、背中を下にして立ったままの状態になります。この打ち上げ時の振動はものすごく大きかったです。騒音を遮音できるヘッドセットをしているので、音はそれほど聞こえないのですが、振動は体を通して伝わってきました。

工学部航空宇宙工学科OG
山崎直子宇宙飛行士

 打ち上げてから2 分後、固体ロケットブースターが切り離されると、ようやくコックピットの中は静かになりました。その後はメインエンジンで徐々に加速していきました。飛行2 日目には、打ち上げの時にスペースシャトルの表面にダメージがないか、くまなく検査しました。そして飛行3 日目、宇宙ステーションにドッキングしました。野口宇宙飛行士など宇宙ステーションにいた方々との挨拶を済ませた後、さっそくロボットアームの操作を行いました。飛行4 日目に左足への多目的モジュールを宇宙ステーションのロボットアームを使って取りつけました。

 宇宙では24時間周期の人工的な1 日を作り、夜10時に寝て、朝6 時に起きる生活をしました。そして飛行13日目に宇宙ステーションから離脱し、16日目の4 月20日、無事に帰還しました。滑走路に降り立ったときの風が気持ちよくて、木々の香り、地球の風はすばらしいなと思いました。 (レポーター 大嶽 晴佳)


(レポーター 大嶽 晴佳)

東京大学工学部・大学院工学系研究科 広報室学生アシスタント
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