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Vol.39 10月号
博士課程の学生に聞く〜研究生活ってどんなもの?〜

 博士課程に進学するとどんな研究ができるのでしょうか。制御理論とバイオロジカルシステムという、一見無関係に見える2 つの分野を、斬新に結びつけている博士課程1 年の堀豊さんの研究を紹介します。

Q.研究内容について教えてください。

 私は制御理論の研究室に所属しています。最近は特に、バイオロジカルシステムを制御理論的に解こうという研究をしています。例えば、朝起きて夜寝るという24時間の周期において、タンパク質の濃度は体内で一定の周期で増えたり減ったりと振動しています。その振動が、体内時計の役割を果たしているのですが、これが壊れてしまうと睡眠障害や鬱病になってしまいます。

堀 豊さん
システム情報学専攻
博士課程1 年

 今まで、生物学者たちは生物学的な視点からこの解析に一生懸命取り組んできました。でもよく考えてみると、制御理論において、システムの要素の入出力の関係を全部微分方程式で書き直し、数学に落として解析していたのと同じように、遺伝子がタンパク質を作り、そのタンパク質が別の遺伝子に作用する、という繰り返しを全て化学反応式で表すことで、生物的なシステムも制御の問題と同じように見ることができます。そこの数学的解析が、現在の研究の大枠ですね。

Q.現在の研究を始めたきっかけは何ですか?

 修士課程に入って、最初に先生に生物的なもので何かやってみたらと言われたのがきっかけでした。始めは生物をほとんど勉強したことがなかったので困りましたが、高校生向けの本を読みあさったり、関連する論文を読めないなりに読んだりして、少しずつ理解を深めていきました。そうするうちに生物の持っている構造が、学部の時に解析していたマルチエージェントシステムと、同じ構造をもっていることに気付きました。
 マルチエージェントシステムにおいては、ロボットとロボットが局所的に相互作用しながら全体の系を作り、生物においても遺伝子と遺伝子が局所的に相互作用して全体の系を作っている、つまり同じ構造を持っているわけですね。ですから生物においても制御理論が適用できるのではないか、と思ったのがこの研究のスタートでした。

Q.博士課程に進もうと思ったのはいつごろですか。

 修士2 年の春から夏にかけてですね。これといってはっきりとした理由はないのですが、段々研究が楽しくなってきたというのが一番の決め手でしょうか。国内外の学会で、世界のいろんな人と話ができるのも魅力的でした。

Q.博士課程の生活はどんな感じですか。

 人によって違いますが、私は、平日は研究を一生懸命やり、休日は思いっきり休むというスタイルをとっています。平日は朝9 時くらいに大学に来て、夜9 時くらいまで残ります。1 日に1 個か2 個ティーチングアシスタントなどの仕事が入って後は自分の研究をする、という日が多いです。
 時には学会に行って発表したり、他の研究者たちと議論したり、海外から来ている著名な先生のセミナーに参加して刺激をもらうという日もあります。

(インタビュアー 皆藤 彰吾)

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