駒場物性セミナーの案内ページ
駒場の物性グループでは定期的にセミナー開いています.このセミナーは,駒場の物性理論グループのスタッフとその大学院生が主な聴衆です.東大の駒場キャンパスの物性理論グループには固体物性論から統計力学まで幅広い分野のスタッフが在籍しており,研究室の垣根にこだわらず,緩やかに結合したグループ体系でこのセミナーを運営しています.あえて言えば,純粋に学問的な興味だけで集い,そして駒場らしいセミナーを目指しています.このセミナーはオープンですので,どなたでもご自由に参加して,議論に加わってください.
世話人一同
次回の物性セミナー
2024年度冬学期物性セミナーは9月27日から始まります。(リストは こちら)
2024-11-29
2024年 夏学期 第 回 物性セミナー
講師 米澤 進吾 氏 (京大工学研究科)
題目 光ファイバーベースの異方的ひずみ測定技術によるURhGeの強磁性圧磁効果の観測
日時 2024年 11月 29日(金) 午後4時50分-6時15分程度
場所 Zoomによるオンライン配信
物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(登録時にZoomアドレスをお知らせします。)
登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform
アブストラクト
近年、物質が様々な外場の下で示すひずみ応答が興味を持たれています。電場の下で物質がひずむピエゾ電気効果は非常に有名ですが、他にも磁場に対して線形なひずみが生じるPiezomagnetic効果(圧磁効果)や電流に対して線形なひずみが生じるMagneto-piezo-electric効果などが近年注目されています。我々のグループでは新奇なひずみ応答を研究するため、光ファイバーベースのひずみゲージであるFiber Bragg grating(FBG)を用いた多軸同時ひずみ測定技術を開発してきました。これを用いて、我々はイジング強磁性体URhGeのひずみ応答を研究し、圧磁効果に起因すると考えられるV字型のひずみ-磁場曲線を観測しました[1]。圧磁効果は時間反転対称性の破れた物質でしか起こらない現象ですが、そのような物質の典型である強磁性体では興味深いことに圧磁効果の報告例はなく、我々の研究結果は強磁性体における初めての圧磁効果の報告となります。本発表ではFBG法の詳細や上述の圧磁効果の研究について紹介・議論したいと思います。
[1] M. Tomikawa, SY, PRB 110, L100408 (2024). Editors’ Suggestion
宣伝用ビラ
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2024年09月25日 02時11分26秒