駒場物性セミナーの案内ページ
駒場の物性グループでは定期的にセミナー開いています.このセミナーは,駒場の物性理論グループのスタッフとその大学院生が主な聴衆です.東大の駒場キャンパスの物性理論グループには固体物性論から統計力学まで幅広い分野のスタッフが在籍しており,研究室の垣根にこだわらず,緩やかに結合したグループ体系でこのセミナーを運営しています.あえて言えば,純粋に学問的な興味だけで集い,そして駒場らしいセミナーを目指しています.このセミナーはオープンですので,どなたでもご自由に参加して,議論に加わってください.
世話人一同
次回の物性セミナー
2025年度夏学期物性セミナーは4月25日から始まります。(リストは こちら)
2025-6-13
2025年 夏学期 第6回 物性セミナー
講師 谷茉莉氏(京都大学理学研究科)
題目 スケーリング的手法から迫るひもと“ひも集団”のかたち
日時 2025年 6月13日(金) 午後4時50分-6時15分程度
場所 16号館 827 およびオンライン
オンラインで参加される方へ:
物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)
登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform
アブストラクト
私たちの身に周りには、ひもやシートなど、小さな力で大きくしなやかに変形する物体が多くある。このしなやかな変形を活かして、私たちは、例えば、クレーンのようにひもを他の物体に巻き付けて力を生み出したり、多数のひもから高次元構造を組み上げて機能を生み出したりしている[1]。物体の変形に対する力学的な研究の歴史は長いものの、このようにしなやかに変形する物体に関しては、その物理的な奥の深さと応用性から、近年改めて注目が集まっている[2,3]。本セミナーでは、弾性体ひもが他の物体に巻き付いた時にできるかたち[4,5]、“ひも”状の物体が多数集まったシートから作り出される3次元構造のかたち[6]、うごく“ひも”状構造が作るかたちなど、ひもに関するいくつかの例を取り上げ、スケーリング的な手法から、それらが従う物理法則とメカニズムについて議論する。
参考文献:
[1] E. Guyon, J. Bico, E. Reyssat and B. Romain, Hidden Wonders (the MIT Press, 2021).
[2] 佐野友彦, 和田浩史, 日本物理学会誌74, 112 (2019).
[3] J. Shintake, V. Cacucciolo, D. Floreano, H. Shea, Adv. Mater. 30, 1707035 (2018).
[4] M. Tani and H. Wada, Phys. Rev. Lett. 132(5), 058204 (2024).
[5] 谷茉莉, 和田浩史, 日本物理学会誌80, 62 (2025).
[6] M. Tani, J.-W. Hong, T. Tomizawa, E. Lepoivre, J. Bico and B. Roman, Extreme Mech. Lett. 71, 102195 (2024).
宣伝用ビラ
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2025年04月03日 15時14分31秒