化学・生命系3学科特集

[PDF]  2011年10月号 [第44号]化学・生命系3学科特集 
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東京大学工学部には化学・生命系の学科が3つ、応用化学科、化学システム工学科、化学生命工学科があります。3学科は同じ建物にあり、授業の半分以上が同じカリキュラムになっております。

近年では、化学系の研究室の中でもバイオ、つまり生物系の研究が広く行われています。
今回は「化学系学科におけるバイオ研究」をテーマとして、それぞれの学科から取材を行いました。

生体分子と「会話」する ~ ATP 合成酵素の機構解明を目指して~


生体分子機械の研究をされている
応用化学専攻、野地博行先生

 一つめのインタビューでは、工学系研究科 応用化学専攻・野地研究室でナノスケールの生体分子機械の研究をされている野地博行先生にお話を伺いました。私たちのエネルギー産生に必須なATP 合成酵素の機構解明に向けての取り組みを語っていただきました。


生体分子を医薬品に!


和田先生が研究している
人工生体分子の例
RNA に特異的に結合可能

 和田先生は、柏キャンパスを拠点として、医用機能分子工学分野の研究をしています。今回は、20人の学生をお一人でまとめながら、精力的に研究開発を進めている先生が、実用化を目指している核酸医薬のお話を中心に伺いました。


バイオマスで循環型の町づくり


ホーチミン市工科大学の
バイオエタノール製造パイロットプラント

 皆さんは、「バイオマス」という言葉を耳にしたことはありますか?バイオマスとは、生物由来の再生可能な有機資源のことです。この再生可能な資源を利用して、「バイオマスタウン」をつくるユニークな取り組みがなされています。
 今回は、日本国内のみならずベトナムでも精力的に研究に取り組んでおられる東京大学生産技術研究所の迫田先生に、お話を伺いました。


東大テクノサイエンスカフェ水でできたプラスチック -アクアマテリアル-


東大 相田研究室の
アクアマテリアル

 7 月23日(土)に開催された東大テクノサイエンスカフェをリポートします。
 今回は小学校高学年から中学生を対象として、化学をテーマに行いました。総勢100名以上の方にご参加いただき、大変盛り上がりました。 前半は、講師として化学工学生命専攻の相田卓三教授をお招きして、注目の新素材「アクアマテリアル」について興味深いご講演をいただきました。お客さんは実際にアクアマテリアルに触れてその感触などを確かめることが出来ました。後半は私たち工学部広報アシスタントが学生企画「ふれあい化学講座」を担当しました。この企画では学生と子どもたちが混じってカルタをしたり、化学クイズをしたりして一緒に楽しみました。




編集後記

 Ttime!10月号は化学・生命系特集をお届けしました。通常のTtime!と比べると少し専門的な内容になったように思います。高校生の読者のみなさまには少し難しかったでしょうか。化学生命系の研究内容に興味をもっていただけたら幸いです。また、サイエンスカフェの特集のように、来場者が参加できる催しも工学部ではたくさん開かれています。いろんなことに目を向けて、ときには足を運んでみてください。最後に取材に応じて下さった先生方にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

(企画:本田 信吾)

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