( Last updated: Sep. 06, 2024 )
研究内容
強相関電子系や量子スピン系など、固体中の電子が誘起する新奇量子現象に興味をもって研究を進めています。具体的には、超伝導、量子臨界現象、磁気的フラストレーション効果などを主な研究対象にしています。特に、希釈冷凍機中で磁場方位を精密制御しながら熱力学量(比熱、磁気熱量効果、磁化、磁歪など)を高精度に測定する実験に力を入れています。0.1 K以下の極低温、最大10万気圧の高圧力、最高15 Tの強磁場など、極限環境を実現可能な装置を今後立ち上げていく予定です。オリジナルの装置開発にも積極的に取り組んでおり、独自の実験アプローチから物性物理学の諸問題に挑んでいます。
研究業績
研究業績一覧は下記ページをご覧ください。
最近のトピックス
最近の主な研究成果を下記ページで紹介しています。
研究手段
当研究室では、比熱、磁気熱量効果、磁化、交流帯磁率、電気抵抗測定などを行っています。特に、極低温、強磁場、高圧力という極限環境下での測定に力を入れています。我々独自の研究アプローチとして、磁場方位を精密制御した物性測定から問題解明の鍵となる実験事実の獲得を目指しています。実験装置については下記ページをご覧ください。
[2023-2027年度]基盤研究(B)(一般)Now in progress
『多次元磁場空間エントロピー測定による新奇量子現象の解明』【代表】
[2023-2027年度]学術変革領域研究(A) Now in progress
「アシンメトリが彩る量子物質の可視化・設計・創出」
[2024-2026年度]基盤研究(B)(一般)Now in progress
『光量子センシング超高圧下磁化・比熱測定法の開発と量子相転移への応用』【分担】
[2020-2022年度]挑戦的研究(萌芽)
『磁場方位制御可能なサブピコメートル膨張計の開発と新奇超伝導相の研究』【代表】
[2018-2020年度]基盤研究(B)(一般)
『磁場角度分解エントロピー測定装置の開発とフラストレート磁性体への応用』【代表】
[2018-2019年度]新学術領域研究(研究領域提案型)、公募研究(JPhysics)
『磁場角度分解比熱・エントロピー測定からアプローチする多極子伝導系の新奇量子相』【代表】
[2015-2017年度]基盤研究(C)(一般)
『重い電子系で発現する多バンドフルギャップ超伝導の機構解明』【代表】
[2013-2014年度]若手研究(B)
『一軸性圧力下での角度分解磁場中比熱測定から探る重い電子系超伝導』【代表】
[2011-2012年度]新学術領域研究(研究領域提案型)、公募研究(重い電子の秩序化)
『角度分解磁場中比熱測定から切り拓く重い電子系の超伝導』【代表】
[2010年度]研究活動スタート支援
『ウラン系超伝導体の超伝導ギャップ構造の決定』【代表】
[2008-2009年度]日本学術研究振興会 特別研究員奨励費(DC2)
『スピン三重項超伝導体ルテニウム酸化物とそれを含む共晶体の一軸性圧力効果』【代表】