第3回「シリア語キリスト教神学におけるカラームの受容」
中東イスラーム世界セミナー「中東の思想と社会を読み解く」実施報告
日時:2013年6月15日(土)15:30-17:00
場所:駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム3
講師:高橋英海(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
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2013年6月15日(土)、UTCMESは中東イスラーム世界セミナー「中東の思想と社会を読み解く」の第3回「シリア語キリスト教神学におけるカラームの受容」を開催しました。はじめに高橋英海講師は、キリスト教の諸教会を整理・提示しつつ、本講義が取り上げるシリア正教会の歴史的・地理的展開を説明しました。続いて高橋講師は、バル・ケーファー(903年没)やバル・エブラーヤー(1286年没)ら、イスラーム期以降のシリア正教会の主要な著述家の略歴を提示しました。そして高橋講師は、バル・エブラーヤーやバル・シャッコ(1241年頃没)の著作中にみられる、ファフルッディーン・ラーズィー(1209年没)らムスリム学者による神学的議論などをもとに、シリア語キリスト教神学におけるカラームの受容とその展開について論じました。