(共催) イスラーム地域研究・若手研究者の会 設立50周年シンポジウム 「イスラム国家論・イスラーム地域研究の現在地」(2025年11月29日)
イスラーム地域研究・若手研究者の会 設立50周年シンポジウム 「イスラム国家論・イスラーム地域研究の現在地」

| 概要 |
イスラーム地域研究・若手研究者の会は、イスラム国家論研究会時代から数えて、本年で設立50周年を迎えることとなりました。 半世紀にわたり、学問的探究と交流の場を継続してきましたことは、多くの皆さまのご尽力とご支援によるものであり、ここに心より感謝申し上げます。 この節目を記念し、11月29日に下の要領で記念シンポジウム「イスラム国家論・イスラーム地域研究の現在地」を開催いたします。 このシンポジウムでは、研究地域や分野の異なる若手研究者5名による多彩な研究報告を予定しております。 また、これまで研究会の運営に深く関わられた先生方にもご登壇いただき、挨拶や基調講演、総評をいただきます。 本シンポジウムが、研究の歩みを振り返り、世代を超えた交流を深める機会となれば幸いです。 終了後には懇親会も予定しておりますので、ぜひご参加ください。 なお、参加は登録制となっておりますので、下掲のリンク先よりご登録をお願いいたします。 |
| 日時とプログラム内容 |
11月29日(土)13:00–17:00
プログラム: 13:00 開会の辞、趣旨説明・三浦徹氏(東洋文庫研究員)
13:10 基調講演・小松久男氏(東洋文庫研究員) 「イスラム国家論研究会:草創期を振り返って」
13:40 報告①・近藤文哉氏(日本学術振興会特別研究員PD・明治大学) 「エジプトの預言者・聖者祭におけるイスラームの布置」 エジプトの預言者・聖者祭の研究では、イスラームの観点から調査・分析することは重要である。しかし、イスラームからのみ物事をとらえようとすることには、危うさもつきまとう。本報告は、近年のイスラームをめぐる人類学の展開、および報告者のこれまでの調査・分析の経験にもとづき、現地調査と分析過程の両方で、イスラームを「抱えすぎず、手放さず」という姿勢が肝要であること、さらにはそれを実践する難しさを示したい。
14:10 報告②・徳永佳晃氏(日本学術振興会特別研究員PD・日本大学) 「隙間産業としてのイラン近代法制度研究」 近年のイラン近代政治史、法制史研究の文脈において、議会制を含む近代法制度は、中心的な論点とは言えない。1979年の革命による理念的な断絶に加え、権威主義的な体制の下での実効性への疑念、外国人研究者に対する史料調査の障壁が研究の深化を難しくしている。この環境下で日本を拠点にイラン近代法制度を研究することにいかなる意義があるのか。西アジア史・歴史研究全体の動向、学際研究の可能性を踏まえつつ検討したい。
14:40 休憩
15:00 報告③・山本沙希氏(高知大学講師) 「〈ムスリム女性〉の身体処遇とフェミニスト・アプローチ」 中東・北アフリカのイスラーム世界において、<ムスリム女性>の身体ないしセクシュアリティはしばしば管理や保護の対象として語られてきた。本発表では、このような<ムスリム女性>の身体処遇にかかわる支配的な言説が従来の研究でどのように検討されてきたかを、一様ではないフェミニズムとのかかわりに依拠しつつ考察し報告する。
15:30 報告④・中島咲寧氏(日本学術振興会特別研究員DC1・京都大学) 「インド洋海域世界におけるムスリムの移動とその歴史的連続性」 本発表は、インド洋海域世界におけるムスリム移動の歴史的連続性を、マレーシア・ペナン島のタミル系ムスリムを事例に検討する。南インドからマレー半島へ至る移動は、前近代のイスラーム交易に起源を持ち、イギリス植民地期を経て、独立後も形を変えながら続いてきた。こうした連続と変容の過程を通じ、前近代に起源を持つ海域ネットワークの今日的展開と、そこに交錯するグローバリゼーションの複層性を明らかにする。
16:00 報告⑤・平山草太氏(日本学術振興会特別研究員PD・東京大学) 「西アフリカ・イスラーム研究における〈身体化〉の諸問題」 本発表では、2010年代以降の西アフリカ・イスラーム研究における、「身体化(embodiment)」概念の重要性とその射程について批判的に紹介する。具体的には、Wareの提起した「身体化」概念の内実について整理したうえで、それが後続の研究に影響を与えた有り様を確認する。それを踏まえて、この「身体化」概念に方向付けられた研究潮流が抱える問題点を、発表者による民族誌的知見と合わせて検討してみたい。
16:30 総評・清水和裕氏(九州大学教授)
16:50 閉会の辞 |
| 会場 | |
| 言語/Language | 日本語/Japanese |
| 主催 |
イスラーム地域研究・若手研究者の会設立50周年シンポジウム「イスラム国家論・イスラーム地域研究の現在地」 |
| 共催 |
東京大学中東地域研究センター(UTCMES)、公益財団法人東洋文庫 |
| 問い合わせ先 |
藻谷悠介(motani.hmt@aoni.waseda.jp) |
| 参加方法 |
詳細は以下のサイトをご覧いただき、ご参加に際してはサイトの上部にありますRegistrationのフォームからお申し込みください。 登録期限:11月22日13:00 |


