東京大学航空宇宙工学科で活躍する先輩たち

学部卒業生 本多一貴
学部卒業生
恵まれた環境で叶えた私の夢
本多 一貴さん
小学生時代に模型飛行機を作って飛ばしたことがきっかけで、飛行機に強い興味関心を抱くようになりました。学部の授業では知識の習得だけでなく、工学的なセンスも磨かれる講義も多く、私にとって非常に刺激的な日々でした。卒業研究では、高校時代の探究活動を深めるべく楕円環状翼機の概念設計を行いました。学科の授業で学んだ空気力学や構造解析の知識を用いて翼形状を最適化し、実機レベルでの成立性を示すことができました。これで東京大学に推薦入学した目的が達成できたので満足しています。恩師や仲間に恵まれた航空宇宙工学科での2年間を糧に、大学院での複合材研究にも取り組んでいきたいです。
学部卒業生 渡邉由羽
学部卒業生
学びと実践、そして航空宇宙の未来への挑戦
渡邉 由羽さん
私は前期教養で学んだ熱力学をきっかけにエンジンに興味を持ち、航空宇宙工学科に進学しました。この学科では多岐にわたる工学分野を学ぶことができ、それらの知識を統合して具体的な形を生み出す機会も豊富にあります。卒業論文では航空機エンジンの騒音をテーマに実験、解析、考察を行いました。卒業設計では課題や仕様の設定から始め、サイクル最適化、空力設計、製図までを手がけ、自らのエンジンを完成させました。先生方や先輩方からのご助言や同期との知識の共有を通じ、理解を深めたり新しい視点を得たりすることができました。優秀で意欲的な同期と共に過ごす中で航空宇宙への貢献に対するモチベーションを高め、私の学部生活は充実したものとなりました。
修士課程卒業生 五味篤大
修士課程卒業生
多様な選択肢と刺激的な環境
五味 篤大さん
幅広い選択肢から宇宙開発への関わり方を選びたいと考え、ハードからソフトに至るまで多様な分野を学ぶことが出来る航空宇宙工学科を選びました。大学院ではJAXA宇宙科学研究所の研究室に所属し、宇宙機用熱制御デバイス内での物理現象解明を目的とした研究をしています。宇宙環境を模擬した実験は制約が多く大変ですが、頭と手をたくさん使うので学びも非常に大きいです。大規模な宇宙探査プロジェクトが身近で動いているため、自分の研究が宇宙開発にどのように貢献できるかイメージしやすいのも魅力の一つです。基礎研究を行っている研究室から実際に衛星を開発している研究室まで幅広い選択肢があるので興味のある分野がきっと見つかると思います。
博士課程卒業生 楠本哲也
博士課程卒業生
困難を乗り越える力を養う
楠本 哲也さん
これまで航空宇宙工学科で研究を行ってきた中で感じることは、数値計算、解析、実験、ものづくり、どれにおいても、新しいものを具現化することがいかに難しいか、ということです。
私は、この困難を知ることが、新たな専門知識や技能を身につける動機となり、より良い研究につながると考えています。私自身も、小天体探査に関する研究を行う中で、壁にぶつかりながら、専門性を高め、成長できました。
航空宇宙工学科では、卒業論文・卒業設計を含めた授業によって、何かを作る難しさとその乗り越え方を学べると思います。加えて、将来こうなりたいと思う先輩にも多く出会えたことからも、この学科を選んで良かったと感じています。
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