エルサレムを起点にパレスチナ/イスラエルの現在を考える(UTCMES共催)
趣旨:
エルサレム旧市街と立ち退きの進むシェイフ・ジャッラーを中心とした周辺地域で続いていた衝突は、イードを目前にして大規模な武装衝突へと至りました。特に、ガザ地区とその周辺では、イスラエル軍による空爆とパレスチナ人武装組織が発射するロケット弾によって、少なくともパレスチナ人100名以上、イスラエル人7名が死亡する事態になっています。
エルサレム情勢とガザ地区周辺での軍事的緊張が連動する様子は、2018年のアメリカ大使館移転の際にも見られました。現在はイスラエル内に居住するパレスチナ人地域でも連動の動きが広がっています。今回の企画では、エルサレムという場所を起点に、パレスチナ/イスラエルの現状を4人の登壇者が報告します。
日時:2021年5月19日(水)18:00~19:30(日本時間)
会場:zoomによるオンライン
参加登録:以下のURLからお願いいたします
https://forms.gle/9oFP5VRE17qfisHN7
報告内容・登壇者(予定):
◇「最近の動向について」
鈴木啓之(東京大学中東地域研究センター[UTCMES])
2018年~2019年、東エルサレムに居住。留学中にアメリカ大使館開設があり、時評を『歴史学研究』(981)に発表した。
◇「生活空間としてのエルサレム」
南部真喜子(東京外国語大学)
2015~2017年、東エルサレムに居住。著作に『エルサレムのパレスチナ人社会』(風響社、2020年)がある。
◇「聖地としてのエルサレム」
山本健介(静岡県立大学)
エルサレム旧市街を中心に、パレスチナ/イスラエルの聖地について研究。著作に『聖地の紛争とエルサレム問題の諸相』(晃洋書房、2020年)がある。
◇「現地で見た情勢」
保井啓志(東京大学)
現在、エルサレムに居住。著作に「ゲイ・フレンドリーなイスラエル:トランスナショナルな運動と政治」(『越境する社会運動』イスラーム・ジェンダー・スタディーズ〈2〉に収録)などがある。
主催:
科研費基盤研究(A)「空間・暴力・共振性から見た中東の路上抗議運動とネイション再考:アジア、米との比較」(21H04387、研究代表者:酒井啓子)
共催:
東京大学中東地域研究センター(UTCMES)
問合せ:
鈴木啓之(c-hsuzuki87@g.ecc.u-tokyo.ac.jp)