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研究課題と組織
1.研究開発概要
・クロレラ類等の微細藻類を用いて、高い機能性を有するアスタキサンチン等のカロテノイドとDHA・EPA等の「炭素数の多い長鎖不飽和脂肪酸」(以下、長鎖脂肪酸と呼ぶ)の、安価大量生産技術を確立すること
2.シーズの背景・新規性・独創性
・カロテノイドや長鎖脂肪酸等の機能性食品は世界的に注目が集まっているものの、既存製造手法はコストが高く、需要を満たせているとはいえない。更に各素材ごとに製造における課題があり、例えばルテインの原料であるマリーゴールドは収穫時期が限定されており、また栽培期間が長い為、短期間で製造できない等の課題があった。
・本プロジェクトでは、機能性を有するカロテノイドや長鎖脂肪酸を、低コストで大量生産する技術を確立する。既存の生産方法が抱える課題を解決できる為、既存市場での置換のみならず、既存市場の拡大が可能
・更に、既存物質の新たな機能を発見する可能性もあり、新市場の創出が可能
3.魅力的な市場・社会的意義
・巨大な健康食品市場(7,100億円)と機能性食品市場(1,070億円)での展開が図れる。
・高機能性原料を安価に安定供給できることで人々の健康増進や快適な生活の向上に寄与できる。
・既に食用油脂メーカー、栄養補助食品メーカー、食品メーカー、総合商社等から高い関心を寄せられている。
・将来的にはバイオ燃料の原料として使用されるオレイン酸等の製造も対象としていることから世界的なエネルギー問題の解決に寄与できる。
4. 事業化のためのチーム
・河野教授: 研究代表者、研究開発統括
・山崎特任助教:機能性分析・安全性試験
・大田特任助教:装置制御開発・系統解析
・竹下特任研究員:培養装置開発
・UTEC郷治社長、井出パートナー