2019年 夏学期 第8回 物性セミナー
講師 佐藤琢哉 氏(東工大 理学院 物理系)
題目 フェムト秒パルスを用いたスピン波生成と制御
日時 2019年 7月 19日(金) 午後4時50分
場所 16号館 827
アブストラクト
フェムト秒光パルスを用いた磁性体スピン波(マグノン)の超高速制御が近年精力的に研究されている。非熱的なスピン波制御の方法の一つが逆ファラデー効果を用いたものであり,透明媒質に円偏光パルスを照射することで,媒質中に光線の進行方向に平行に有効磁場パルスが生じ,スピン波が誘起される。われわれは、フェリ磁性体ガーネット中にスピン波を生成し、その空間ダイナミクスをイメージング、制御した[1]。また、反強磁性体を用いてテラヘルツ周波数のマグノンを生成できることを示し、そのメカニズムを明らかにした[2-4]。講演では、マルチフェロイック物質(強誘電・反強磁性)におけるフォノンポラリトン、マグノン励起の実証についても述べたい。
[1] T. Satoh et al. Nature Photon. 6, 662 (2012).
[2] T. Satoh et al. Phys. Rev. Lett. 105, 077402 (2010)
[3] T. Satoh et al. Nature Photon. 9, 25 (2015).
[4] T. Satoh et al. Nature Commun. 8 15859 (2017).
宣伝用ビラ
KMB20190719.pdf(180)
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2019年07月03日 20時29分41秒