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2022年度始動!! HP随時更新中

私達は2022年4月にスタートする新しい研究室です。

物質が材料として機能するとき、界面(インターフェース)を通じて何らかのかたちで他の物質と相互作用します。界面が材料全体に対して占める割合は基本的には小さいですが、材料物性・機能には大きな影響があります。界面現象が深く関わる場は多岐にわたっており、親水性・疎水性表面、種々の材料や合成の足場となる電極表面が代表的な例としてあげられます。より小さいスケールである分子の世界であっても、例えばタンパク質のような生体分子間の認識や触媒反応においても分子界面の果たす役割は大変大きいです。当研究室では物質界面にアプローチする新しい分子をボトムアップ的にデザイン・合成することで、新しい機能性材料や物質合成法の開発に繋げることを目標としています。さらに、外場を使って界面現象を人為的に制御することで生体分子のように構造や機能をダイナミックに変化させる動的な材料を開発することにも取り組んでいきます。ナノテクノロジーの進歩に伴って材料そのものがダウンサイジングすることで物質全体に占める表面の役割が増えて来ており、分子レベルにまで及ぶ界面の制御が重要性は今後ますます大きくなってきます。私達は有機合成化学・高分子化学を基盤として基礎科学から応用までを俯瞰しつつこの課題に挑戦していきます。



伊藤 喜光

准教授・PI


似顔絵

【学歴】

2001年 東京工業大学工学部 学士

2003年 東京工業大学理工学研究科 修士

2006年 東京工業大学理工学研究科 博士(工学)


【研究歴】

2001.4–2006.3: 博士課程学生、東京工業大学(三上幸一教授)

2005.7–2005.9: 訪問学生、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(K. N. Houk 研究室)

2006.4–2007.8: 日本学術振興会特別研究員、東京大学(中村栄一研究室)

2007.9–2008.8: 日本学術振興会特別研究員、コロンビア大学(Colin Nuckolls 研究室)

2008.9–2016.9: 助教、東京大学(相田卓三研究室)

2016.10–2019.5: 講師、東京大学(相田卓三研究室)

2019.6–2022.3: 准教授、東京大学(相田卓三研究室)

2021.10–現在: JST さきがけ研究員(兼任)

2022.4–現在: 准教授、東京大学(分子界面工学研究室)


【受賞】

2013年 ゴードン会議 Emerging Leaders賞

(Self-Assembly & Supramolecular Chemistry)

2016年 日本化学会、若い世代の特別講演証

2017年 文部科学大臣表彰若手科学者賞

2018年 第67回高分子学会年次大会、パブリシティ賞

2019年 第68回高分子学会年次大会、パブリシティ賞

2019年 高分子学会日立化成賞


【招待講演】

2022年 超分子研究会・精密ネットワークポリマー研究会 第6回合同講座

2022年 4th International Conference on Emerging Advanced Nanomaterials (ICEAN-4)

2022年 講演会@千葉大・矢貝研究室

2022年 3rd International Conference on Materials Science and Engineering (ICMSE2022)

2022年 11th Singapore International Chemistry Conference (SICC-11)

2022年 International Conference on Exicited-State Aromaticity and Antiaromaticity (ICESAA-2)

2023年 UGCE連携教育研究センター第13回シンポジウム

2023年 モレキュラーキラリティシンポジウム2023

2023年 講演会@大阪大・満留研究室

2023年 化学工学会第54回秋季大会

2023年 第74回コロイドおよび界面化学討論会

2024年 International Conference on Exicited-State Aromaticity and Antiaromaticity (ICESAA-3)

2024年 5th International Conference on Emerging Advanced Nanomaterials (ICEAN 2024)


【基調講演】

2023年 第60回日本伝熱シンポジウム

2024年 14th Conference on Aseanian Membrane Society (AMS14)