ほどよし1 号機は東京大学からの研究委託を受けた次世代宇宙システム技術研究組合が中心となって株式会社アクセルスペースの協力のもと光学リモートセンシング衛星を開発中で2012年末に打上げ予定です。一辺60cm以内の立方体、重量60kg以下の超小型衛星で地球観測をミッションとします。センターでは、本衛星の打ち上げ後に取得が期待される画像を利用して、将来的に超小型衛星を利用したリモートセンシング事業に取り組む潜在的な事業者の掘り起こしをおこない、事業化に関する利用研究を進めることを目的としています。
ほどよし1号機にはコンピュータ、リアクションホイールやスターセンサ、MEMSジャイロやGPS受信機などが搭載され、高度な3軸姿勢制御を行うほか、過酸化水素水を使って軌道制御も行います。また、地上分解能は6.8m、観測幅約28kmの光学センサが搭載され、高度500-600kmの太陽同期軌道から地球を観測します。従来この分解能と観測幅の地球観測には150kg以上の衛星が使われてきましたが、「ほどよし1号機」では60kg以下の衛星で実現します。打ち上げ後は、環境や資源エネルギー分野を含めた内外の衛星リモートセンシング研究機関や企業と共同実証を行う予定です。
<主要諸元>
ミッション系性能 |
撮影方式 |
プッシュブルーム方式 |
地上分解能 |
6.8[m] |
バンド |
B(450-520[nm]), G(520-600[nm]),
R(630-690[nm]), NIR(780-890[nm]) |
信号ノイズ比
(太陽高度60度,アルベド0.5) |
B(57), G(74), R(80), NIR() |
刈幅 |
27.8km |
最大連続撮影距離 |
179km |
ビット深度 |
12 ビットデータは16ビットでパッキング) |
軌道 |
軌道種類 |
太陽同期軌道 |
衛星バス系 |
サイズ |
60 x 60 x 60[cm]以内 |
質量 |
60[kg]以内 |
ダウンリンクレート |
10-20[Mbps] |
発生電力 |
50[W] |
姿勢制御 |
三軸制御(地球指向) |
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