2013年に先端研に着任してから11年が経ち、次第に研究室での研究の柱も変化しつつあります。オーラルヒストリー、政治学・行政学に加えて、制度の「作動」を予測し、また評価・検証しつつ、その設計を考えるという「作動学」も大きな柱となってきました。2024年度から大学院先端学際工学専攻で、講義「作動学への招待」を開講します。分析対象も、長期政権であった第二次以降の安倍晋三政権からその後継政権を中心に置きつつ、近代以降の日本政治史、欧米との比較という幅を広く持たせています。HP上の写真は、研究室のある13号館時計台の内部です。時計の作動を内部から分析することこそ、この「作動学」を表しています。
政治・歴史・行政
牧原研究室は、政治学・行政学上の諸課題を歴史研究をもとに考察・分析する研究室です。主として、近現代日本を中心に欧米諸国など先進諸国を対象に含め、比較歴史研究を目指しています。手法としては、史料の分析やオーラルヒストリーにより、新事実の発掘と政治構造の解明を目指します。また、多様な共同研究プロジェクトを通じて、分野横断的な研究を進めています。さらに、政治・行政実務、マス・メディアと連携した歴史と現状の分析や、現代批評にも積極的にコミットしていきます。先端的な政治学研究の方向性を模索しながら、その可能性を追究していく研究室です。
牧原出の経歴
1990年3月 東京大学法学部卒業
1990年4月 東京大学法学部助手
1993年10月 東北大学法学部助教授
2000年8月 Research Scholar, London School of Economics and Political Science (~2002年9月)
2005年4月 放送大学客員助教授
2006年4月 東北大学大学院法学研究科教授、放送大学客員教授
2007年4月 東京大学先端科学技術研究センター客員教授
2010年1月 東京大学先端科学技術研究センター特任教授(~2011年9月)
2011年9月 博士(学術):東京大学
2013年4月 東京大学先端科学技術研究センター教授
2017年1月 Visiting Fellow, Clare Hall, University of Cambridge(~2017年3月)
所属学協会
日本政治学会
日本行政学会
日本公共政策学会
日本工学アカデミー
American Political Science Association