research研究概要

01哺乳類におけるケミカルコミュニケーションに関する研究

哺乳類におけるケミカルコミュニケーションに関する研究

多くの哺乳類にとって嗅覚は非常に重要な感覚であり、嗅覚を介したケミカルコミュニケーションによって様々な情報を伝達しています。

本研究室ではシバヤギやウシの“雄効果”フェロモン、ラットの“警報”フェロモンや“安寧”フェロモンを取り上げ、フェロモンを介したコミュニケーションの始まりから終わりまでを理解すること、すなわちフェロモンの産生・放出機構の解明や、その責任分子や受容体の探索、といった課題にも取り組んでいます。

02野生ネズミに関する研究

野生ネズミに関する研究

ドブネズミやクマネズミは人間と同じ生活圏で何千年もの間生活してきており、現代の日本であっても都市部にも畜産現場にも数多く存在しています。
このようにヒトとの付き合いが長いドブネズミやクマネズミであるにも関わらず、彼らの生態はほとんど分かっていません。

そこで本研究室では、 馴染みのないものを避ける行動である"新奇性恐怖"に着目した個体レベルの研究と、さまざまな現場にいるネズミの動態を解析する群れレベルの研究の両者を行うことで、 彼らの生態を理解することを目指しています。

03家庭動物の行動疫学研究

伴侶動物における問題行動の治療法に関する研究

イヌやネコなどの伴侶動物の中には、他者への攻撃や自傷など、生活を送る上で支障となる行動 (問題行動) を示す個体が存在します。

本研究室では、東京大学附属動物医療センター行動診療科にて問題行動の診察・治療を行うとともに、より効率的な治療法を開発するための研究を進めています。