clinic行動治療

01動物の問題行動でお困りの方へ

東京大学では行動診療を行っております。
ここでは、東京大学附属動物医療センターで行っている行動診療の概要をご案内します。

治療の進め方

診察時には、愛犬と一緒に東京大学附属動物医療センターにお越しください (愛猫の場合は、必ずしも連れてきていただくことはありません) 。
診察の所要時間は2時間程度です。その後に治療計画をお伝えします。
診察後は、担当獣医師とメールや電話で連絡を取りながら、飼い主さまが主体となってご家庭にて治療を進めていただきます。

行動診療科の受診を希望される方は、下記より質問票をダウンロード・ご記入いただき、メールまたは郵送でご送付ください。

もし東京大学にいらっしゃるのが難しい場合は、獣医動物行動研究会のサイトを訪ねてみてください。
お近くで行動診療を実施している獣医師をみつけることができるかもしれません。

診療時間 / アクセス

毎週木曜日の10時~17時に診療を行っています。
交通アクセスは、東京大学附属動物医療センターのサイトよりご確認ください。

02治療方法の概要

問題行動とは

問題行動とは、飼育動物が示す「人間社会と協調できない行動」や「人間 (飼い主あるいは動物と関わる人たち) が問題と感じる行動」のことであり、
人間と共に暮らす上で支障となる行動全般を指します。
動物と暮らしている方が「困っている」「治したい」と感じた時点で、問題行動は治療の対象になります。

問題行動の治療

行動治療の基本方針は、飼い主さまに動物の行動特性を理解していただくことにより、両者が幸せに暮らせるよう手助けをすることです。
問題行動の治療に用いられる手法には、行動修正法、薬物療法、外科的療法があります。

行動修正法

動物の学習原理に基づいて考案された、動物の不適切な行動を望ましい行動に変化させる手法です。
ほとんどの問題行動に対して有効であり、行動治療の中心となります。
ただし、基本的にご家庭で実施していただくことになるため、効果的に行うためには飼い主さまによる十分な理解と獣医師との連携による地道な実践が必要です。

薬物療法

お薬を使用して問題行動を緩解していく方法です。
ただし現在のところお薬のみで問題行動が完全に解消することはなく、ほぼ全ての症例において行動修正法を補助する形で利用されます。
たとえば攻撃行動や常同障害、分離不安といった問題行動には脳内におけるセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の異常が関与する場合があります。
問題行動治療の際に、こうした神経伝達物質のはたらきを調整するようなさまざまなお薬を用いる場合があります。

外科的療法

雄の去勢手術、雌の不妊手術、犬歯切断術、声帯除去術、前肢爪抜去術、前肢腱切断術などを選択することもありますが、効果の安定性や動物福祉的な観点から、その適用には慎重な姿勢が必要とされます。

03お問い合わせ / 質問票の送付先

メールアドレス

vmc.koudou[at]gmail.com

お手数ですが[at]を@に変更してご入力ください。

タイトル

獣医動物行動学研究室へ

迷惑メール対策のため、タイトルは上記の通りご入力ください。
それ以外のメールは削除される可能性があります。

質問票の郵送先

〒113-8657
東京都文京区弥生1-1-1
東京大学農学部獣医動物行動学研究室 行動診療科