UBI seminar
日時:Aug. 23 (Fri) 14:00-
場所:16th buld. 16-827, Komaba I Campus (U. Tokyo)
講演者:津川暁(秋田県立大学)
タイトル:散逸構造化における変形流れ:ハエトリソウ・らせん分子・マランゴニ対流
要旨:
様々なサイズや形の動植物の動態メカニズムを理解するためには,連続体力学
(弾性体・流体)の手法が有効である.本研究では,実験による形態定量化や
形態力学シミュレーションを基盤として,生物や分子のカタチづくりの仕組み
を明らかにし,機械やモノづくりへの設計へ応用することを目指している.
自己組織化や散逸構造をキーワードに変形流れに相当するエントロピー生成量が
形態形成問題で本質的に重要である可能性を指摘する.ハエトリソウ・らせん分子・
マランゴニ対流の例を通して,従来の植物科学・化学・生物領域であまり議論され
てこなかった統計力学的なエントロピー生成量によって統一的な理解へ進める
可能性について活発に議論を行いたい.