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2014年1月7日

研究室前に飾っていた鏡餅でお汁粉を作り、研究の進展を願って全員で鏡開きをしました。

年末、年始に放映されたNHKスペシャル「和食 千年の味のミステリー」は、たいへん好評とのことで、益々、麹菌の人気が高まることと思います。

今年も、麹菌研究のさらなる進展を祈念して、トマトの”塩麹”サラダ、白菜の”塩麹&塩昆布”漬けを味わいながら、恒例の鏡開きをしました。

坂口謹一郎名誉教授の歌と麹という字の掛け軸とともに飾られた鏡餅

 

坂口先生が、菌塚の建立をたたえて詠んだ歌

めにみえぬちいさきいのちいとほしみみてらにのこすとわのいしぶみ

 

坂口謹一郎先生は微生物学(ミクロの学)の歌も詠んでいます。

うま酒の究めの道ゆ生(あ)れいでしミクロの学はいや栄えなむ

現在の科学者歌人としては、永田和宏 京大名誉教授(HSP47、EDEM1、ERdj5などの発見など、細胞内タンパク質の品質管理の研究でも有名です。)がいらっしゃいます。

 

紫外線ランプすみれの花のごとともりて春の夜の無菌室

小さき脳をスライスにして染めているこの学生は茂吉を知らぬ

この桜あの日の桜どれもこれもきみと見しなり 京都の桜

農芸化学者では、飴山 實 山口大学名誉教授(酢酸菌の研究で農芸化学会功績賞を受賞されています。)が俳人として有名です。

 

年酒して獅子身中の虫酔はす

しのゝめの物のはじめは初雀

蒟蒻(こんにゃく)を落して跼(かが)む年の市

とびついてとるあをぞらの熟れ棗(なつめ)

比良ばかり雪をのせたり初諸子(はつもろこ)