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物性セミナー/2024-12-6

2024年 冬学期 第6回 物性セミナー

 講師 冨田 知志 氏 (東北大学 高度教養教育・学生支援機構)

 題目 時空間変調メタマテリアルと人工移動媒質

 日時 2024年 12月 6日(金) 午後4時50分-6時15分程度

 場所 16号館 827 およびオンライン

オンラインで参加される方へ:

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登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform

アブストラクト

天然物質に存在し難い物性を示す人工構造物質をメタマテリアルと呼ぶ。本講演では物性の中でも特に電磁気応答に着目した、電磁メタマテリアルを扱う。電磁メタマテリアルは、これまで負の屈折率や不可視化クロークなどを実現してきた。これらは空間的に誘電率や透磁率を変調する、いわば空間変調メタマテリアルであった。これに対して近年、誘電率や透磁率を時間的に変調する時間変調メタマテリアルが盛んに研究されている。更に最近理論的に示された、時間変調と空間変調を同時に施した時空間変調メタマテリアル(時変グレーティング)が、実際は動いていないにも関わらず、さも動いているかのように光に対して振舞う「人工移動媒質」として機能し、それを舞台に量子電磁気学的効果が観測できる可能性[1]は興味深い。本セミナーでは、空間変調したメタマテリアル[2,3]やメタ表面[4]を用いた人工移動媒質効果に関する研究を紹介したのち、時空間変調メタマテリアルの実現に向けた我々の最近の実験結果[5]について議論したい。

参考文献:

[1] J. B. Pendry and S. A. R. Horsley, APL Quantum 1, 020901 (2024).

[2] S. Tomita et al., Phys. Rev. Lett. 113, 235501 (2014); J. Phys. D: Appl. Phys. 51, 083001 (2018).

[3] K. Mita et al., arXiv:2406.19046.

[4] T. Kodama et al., Opt. Mater. Expr. 14, 2499 (2024).

[5] T. Kodama et al., Phys. Rev. Appl. 19, 044080 (2023); Phys. Rev. B 109, 214419 (2024).

宣伝用ビラ

KMB20241206.pdf(41)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

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最終更新時間:2024年11月28日 09時48分11秒