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物性セミナー/2024-11-29

2024年 冬学期 第5回 物性セミナー

 講師 米澤 進吾 氏 (京大工学研究科)

 題目 光ファイバーベースの異方的ひずみ測定技術によるURhGeの強磁性圧磁効果の観測

 日時 2024年 11月 29日(金) 午後4時50分-6時15分程度

 場所 Zoomによるオンライン配信

物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(登録時にZoomアドレスをお知らせします。)

登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform

アブストラクト

近年、物質が様々な外場の下で示すひずみ応答が興味を持たれています。電場の下で物質がひずむピエゾ電気効果は非常に有名ですが、他にも磁場に対して線形なひずみが生じるPiezomagnetic効果(圧磁効果)や電流に対して線形なひずみが生じるMagneto-piezo-electric効果などが近年注目されています。我々のグループでは新奇なひずみ応答を研究するため、光ファイバーベースのひずみゲージであるFiber Bragg grating(FBG)を用いた多軸同時ひずみ測定技術を開発してきました。これを用いて、我々はイジング強磁性体URhGeのひずみ応答を研究し、圧磁効果に起因すると考えられるV字型のひずみ-磁場曲線を観測しました[1]。圧磁効果は時間反転対称性の破れた物質でしか起こらない現象ですが、そのような物質の典型である強磁性体では興味深いことに圧磁効果の報告例はなく、我々の研究結果は強磁性体における初めての圧磁効果の報告となります。本発表ではFBG法の詳細や上述の圧磁効果の研究について紹介・議論したいと思います。

[1] M. Tomikawa, SY, PRB 110, L100408 (2024). Editors’ Suggestion

宣伝用ビラ

KMB20241129.pdf(16)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

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最終更新時間:2024年11月28日 10時20分52秒