トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

物性セミナー/2022-10-28

2022年 冬学期 第2回 物性セミナー

 講師 吉田 恒也 氏 (京大理)

 題目 非エルミート系の点ギャップトポロジーにおける対称性と強相関効果

 日時 2022年 10月 28日(金) 午後4時50分

 場所 場所 Zoom によるオンライン開催

・物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。

・登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)

登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewformをご利用ください。

アブストラクト

ここ15年ほどの集中的な研究により、凝縮系におけるトポロジカルな性質の理解が急速に進展した。特に、強相関効果とトポロジーが絡み合うと、分類学のリダクションのような強相関系特有の現象が見られることが明らかとなっている。例えば、一次元のカイラル対称な系ではZ→Z4といった分類学のリダクションが見られる[1]。このことは相互作用が無い場合にはZの分類学に従うが、強相関効果が入るとZ4の分類学に従うことを意味する。これらの研究はハミルトニアンがエルミートである場合に行われてきた。 一方で、ここ数年で散逸のある系や平衡系の準粒子スペクトルを舞台に、行列の非エルミート性が本質的に効いた新奇なトポロジカル現象が多数報告されている[2-5]。典型的な例として例外点[6]の発現や非エルミート表皮効果が挙げられる[7]。これらの現象を引き起こす非エルミート系特有の点ギャップトポロジーに対しても理論は整備され、分類表も得られている[4,5]。しかしながら、これまでの研究はバンド理論に基づくものであり強相関効果は解明されていない。また、冷却原子系などでは相互作用と散逸の両方を実験で制御可能となりつつあり[8]、強相関効果の解明が求められている。 このような背景から本研究では、0次元の点ギャップトポロジーに焦点を当て強相関効果を議論した[9]。解析の結果、0次元系ではZ→Z2が見られることを明らかにした。セミナーでは、ゼロ次元のトポロジカル不変量に護られた例外円の議論から始め、以上の結果をご説明する予定である。また、時間に余裕があれば、1次元系の分類学に対する強相関効果ついても議論する[10]。

[1] L. Fidkowski and A. Kitaev. PRB 83, 075103 (2011).

[2] E. J. Bergholtz, J. C. Budich, and F. K. Kunst, RMP 93, 015005 (2021).

[3] Y. Ashida, Z. Gong, and M. Ueda Adv. Phys. 69, 249 (2020).

[4] Z. Gong, Y. Ashida, K. Kawabata, K. Takasan, S. Higashikawa, and M. Ueda PRX 8, 031079 (2018).

[5] K. Kawabata, K. Shiozaki, M. Ueda, and M. Sato, PRX 9, 041015 (2019).

[6] H. Shen, B. Zhen, and L. Fu, PRL 120, 146402 (2018).

[7] S. Yao and Z. Wang, PRL 121, 086803 (2018).

[8] T. Tomita, S. Nakajima, I. Danshita, Y. Takasu, and Y. Takahashi, Sci. Adv. 3, e1701513 (2017).

[9] T. Yoshida and Y. Hatsugai, PRB 104, 075106 (2021).

[10] T. Yoshida and Y. Hatsugai, arXiv: 2205.09333.

宣伝用ビラ

KMB20221028.pdf(13)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

[ページのアクセス数: 0280793]

最終更新時間:2022年10月24日 20時55分58秒