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物性セミナー/2020-11-20の変更点

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!!!2020年 冬学期 第1回 物性セミナー
!!講師  平井 大悟郎 氏(東京大学物性研)
!!題目  5d遷移金属化合物の示す多彩な量子物性:多極子、多色性、フラストレート磁性
!!日時 	2020年 11月 20日(金) 午後4時50分
!!場所 	Zoom 開催 【出席希望者は、予め登録をお願いします。(登録方法は追ってこのページでお知らせします。)】
!!場所 	Zoom 開催 
出席希望者は、予め登録をお願いします。登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform
をご利用ください。(一度登録された方、物性セミナーMLに登録されている方は必要ありません。)メールにてこちらからZoomアドレスをお知らせします。

!アブストラクト
5d遷移金属化合物は、白金や金など周期表の第6周期にある遷移元素(5d元素)を含む物質群です。電子相関により高温超伝導や巨大磁気抵抗などが発現し、強相関電子物性研究の中心的舞台である3d遷移金属化合物に対して、5d電子は軌道の広がりが大きく電子相関が弱いため、5d化合物はこれまであまり注目されてきませんでした。しかし、イリジウム酸化物において、スピン軌道相互作用に誘起されたMott絶縁体状態が発見されて[1]以降、5d化合物のユニークな物性に対する研究が盛んになってきています。5d化合物では、結晶場、電子相関、スピン軌道相互作用が同じようなエネルギースケールで拮抗し、それらが競合または協奏することで、他の電子系には見られない多彩な物性を示します[2]。本セミナーでは、結晶場、電子相関、スピン軌道相互作用の微妙なバランスによって現れる5d電子系にユニークな物性として1.Ba2MgReO6における多極子の秩序[3] 2.Ca2ReO5Cl2の多色性[4] 3.フラストレーションによる次元性の低下を示すA2ReO5X2[5]という3つの研究を紹介します。

[1] B. J. Kim et al., Phys. Rev. Lett. 101, 076402 (2008), B. J. Kim et al., Science 323, 1329 (2009).

[2] W. Witczak-Krempa et al., Annu. Rev. Condens. Matter Phys. 5 57–82 (2014).

[3] D. Hirai et al., Phys. Rev. Research 2, 022063(R) (2020).

[4] D. Hirai et al., J. Am. Chem. Soc. 139, 10784 (2017).

[5] D. Hirai et al., J. Phys. Soc. Jpn. 88, 044708 (2019).

!宣伝用ビラ
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!物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar