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物性セミナー/2015-1-23

2014年 夏学期 第6回 物性セミナー

 講師 中山 耕輔 氏(東北大院理)

 題目 鉄系超伝導体FeSeにおける電子ネマティック状態と超伝導

 日時 2015年 1月 23日(金) 午後5時30分 いつもと開始時間が異なります

 場所 16号館 827

アブストラクト

鉄系超伝導体FeSeは、多彩で興味深い超伝導状態を示すことから、近年精力的な研究が行われている物質である。例えば常圧下では、約8 Kにおいて、ギャップ関数にノードを持つ異方的な超伝導の発現が指摘されている。一方、高圧下ではTcが37 Kまで上昇することが明らかとなっており、このようなTcの上昇は格子歪みを受けた薄膜でも観測されている。更に、SrTiO3基板上に作成された単層膜では、液体窒素温度に迫る高いTcが報告されており、ヘテロ界面を舞台とした新奇な高温超伝導機構について議論されている。我々は、これらの超伝導状態に特徴的な電子構造を明らかにし、超伝導機構について知見を得ることを目指して、FeSeの角度分解光電子分光(ARPES)実験を行ってきた。本セミナーでは、バルク単結晶[1,2]、及び格子歪みと膜厚を制御した薄膜において観測した特異な電子状態について紹介し、超伝導との関係を議論する。

[1] K. Nakayama et al., Phys. Rev. Lett. 113, 237001 (2014).

[2] E. Ieki et al., Phys. Rev. B 89, 140506(R) (2014).

宣伝用ビラ

KMB20150123.pdf(280)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

 

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最終更新時間:2015年01月16日 15時15分19秒