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物性セミナー/2011-12-2

2011年 冬学期 第6回 物性セミナー

 講師 小宮山進氏(東京大学大学院総合文化研究科)

 題目 固体表面の熱励起エバネセント波

 日時 2011年 12月 2日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

有限温度の固体中には電子やイオンの熱運動に伴う電荷揺らぎや電流揺らぎが存在し、これが物質の外に電磁場の揺らぎを作る。そのような電磁波揺らぎが、遠く離れた場にプランク輻射としてエネルギーを放出する事は良く知られている。しかし、物質表面の近傍(波長以下)ではプランク輻射の描像は十分では無いようである。実際、表面からの距離が波長の1%程度以下の極端な近接場領域では、プランクの黒体輻射に比べて1万倍以上大きな電磁エネルギー密度をもつエバネセント波が存在しているらしい。このことが最近のテラヘルツ近接場の検出実験で分かってきた。その実験の話をしたい。強力な熱励起エバネセント波が存在することは、金属にも誘電体(イオン結晶またはピエゾ物質)にも同様らしい。ジョンソン・ノイズの、等分配則を越える高周波へ一般化した現象という面と、近接場版という意味があるのかもしれない。実験結果だけでなく、関連する理論も紹介して、皆さんのご意見を伺いたい。

宣伝用ビラ

KMB2011-1202.pdf(387)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

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最終更新時間:2011年11月27日 07時57分59秒