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物性セミナー/2011-11-25

2011年 冬学期 第 5回 物性セミナー

 講師 伏屋雄紀氏(大阪大学基礎工学科)

 題目 ビスマス中ディラック電子による新しい輸送現象を目指して

 日時 2011年 11月 25日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

ビスマスは固体物理の黎明期より長く研究され続けている物質で,単体でありながら多様な物性を示す.これまでにも反磁性やネルンスト効果,ド・ハース-ファンアルフェン効果といった,固体物理学の基礎概念を創出する舞台となってきた.この様な数々の発見は決して偶然の産物ではなく,ビスマスの特殊な電子構造―ディラック電子―が生み出した必然的結果である.ごく最近においても,ネルンスト係数で初めて量子振動が観測され,トポロジカル絶縁体といった新分野の舞台としても注目を集めている.このようなビスマス中ディラック電子が生み出す新しい物理現象(特に輸送現象)の発掘を目指して,我々は理論研究を進めてきた.これまでに,バンド間磁場効果が生み出すホール伝導度を見出し,その特殊な性質を調べてきた.この新しいホール伝導度は,反磁性電流と密接に係り,散逸の非常に小さい電流であると期待される.更に円偏光を用いれば,スピン偏極電流を生むことが可能であることも分かってきた.セミナーでは,ビスマスとこれまでのビスマス研究について簡単に紹介した後,ホール伝導度や光学伝導度など我々の最近の研究結果を報告します.

宣伝用ビラ

KMB2011-1125.pdf(466)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

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最終更新時間:2011年10月04日 16時37分34秒