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物性セミナー/2008-6-20

2008年 夏学期 第6回 物性セミナー

 講師 手塚 真樹 氏(東京大学理学系研究科)

 題目 粒子数インバランスのあるフェルミ原子気体の凝縮状態

 日時 2008年 6月 20日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

極低温のフェルミ原子気体で超流動が実現されている。2種の内部状態(スピンとみなせる)にある原子の個数が等しいとき、散乱長が負であれば BCS 的なペアの凝縮が起きていると考えられる。原子数に大きな差がある場合について、 MIT および Rice 大学のグループが異なる形状の閉じ込めポテンシャル中で実験を行い、凝縮が起きることを2006年にそれぞれ報告した。ペアが BCS 的か否か、また、個数の差の割合について、凝縮が起きる上限があるかなどについて議論が続いている。冷却原子気体は擬1次元的な閉じ込めも可能なので、本研究では、1次元の場合について、多体効果を数値的に厳密的に扱える密度行列繰り込み群により、これらの問題に取り組んだ。その結果、調和振動子トラップされた1次元系では、トラップ中央部に、運動量の異なる原子が対を組む (Larkin-Ovchinnikov 的な)凝縮体が生成すること、凝縮は原子の個数比が 9:1 程度になっても起きることがわかった。

宣伝用ビラ

2008-0620.pdf(632)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/webcal/webcal.cgi

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最終更新時間:2008年06月12日 12時50分02秒