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物性セミナー/2023-7

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2023-7-14

2023年 夏学期 第7回 物性セミナー

講師 川上 則雄 氏(立命館大/大阪大)

題目 非エルミート強相関系における非平衡量子現象

日時 2023年 7月 14日(金) 午後4時50分-6時10分前後

場所 Zoomによるオンライン開催

物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)

登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform

アブストラクト

近年、散逸のある非平衡量子系の研究が精力的に行われている。特に散逸由来の現象に関連して非エルミート量子系が実験、理論の両面から調べられており、その研究舞台は固体系から冷却原子などの人工系に至るまで幅広い。そのような中で、非エルミート強相関系が注目されている。冷却原子系など相互作用や散逸を制御できる系では、強相関効果に加えて粒子ロスの影響が重要になり、開放系特有の量子多体現象が出現すると期待される。本講演では、我々が最近研究を進めてきた非エルミート強相関系の理論を紹介する。まず、強相関系の典型例である近藤効果を例にとって、複素の交換相互作用によって平衡系では見られない非平衡量子相転移が生じることを示す。次に、強相関遍歴系の例として2体ロスを含む散逸ハバードモデルを扱い、散逸誘起の金属絶縁体転移が起こることを示す。また、散逸の影響を長時間受けると磁気相関が反強磁性から強磁性に変わることを示し、これに関する最近の実証実験を紹介する。一方、引力ハバードモデルにおいては散逸による超伝導のリエントラント転移が生じる。さらに、ジョセフソンカレントの実時間ダイナミクスに散逸誘起の動的相転移が生じることを明らかにする。時間があれば、非エルミート量子臨界系の普遍的な性質についても議論する。

宣伝用ビラ

KMB20230714.pdf(72)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar

2023-7-7

2023年 夏学期 第6回 物性セミナー

講師 宮寺 隆之 氏(京都大工学研究科)

題目 量子測定における両立不可能性について

日時 2023年 7月 7日(金) 午後4時50分-6時10分前後

場所 16号館 827室およびオンライン

・オンライン参加の方へ:物性セミナーMLに登録されている方は、セミナー案内メールでZoomアドレスを通知します。登録のない方は、以下で予め登録をお願いします。(自動的に物性セミナーMLへ登録されます。)

登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform

アブストラクト

量子論の特徴の一つに、二つの操作が同時には実行できないという両立不可能性がある。その代表的な例としては同時測定に関する不確定性関係やコピー不可能性定理があげられる。また、大きな情報を得る測定過程ほど状態に与える擾乱が大きいという情報攪乱関係も、この両立不可能性から理解できる。本講演では、この両立不可能性について、定性的な観点から扱った研究を紹介する。

宣伝用ビラ

KMB20230707.pdf(32)

物性セミナーのページ

http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar