駒場物性セミナーの案内ページ
駒場の物性グループでは定期的にセミナー開いています.このセミナーは,駒場の物性理論グループのスタッフとその大学院生が主な聴衆です.東大の駒場キャンパスの物性理論グループには固体物性論から統計力学まで幅広い分野のスタッフが在籍しており,研究室の垣根にこだわらず,緩やかに結合したグループ体系でこのセミナーを運営しています.あえて言えば,純粋に学問的な興味だけで集い,そして駒場らしいセミナーを目指しています.このセミナーはオープンですので,どなたでもご自由に参加して,議論に加わってください.
世話人一同
次回の物性セミナー
2025-12-12
2025年 冬学期 第6回 物性セミナー
講師 林田 健志 氏 (HFML-FELIX, Radboud University)
題目 フェロアキシャル物質における電場誘起光学現象
日時 2025年 12月 12日(金) 午後4時50分-6時15分程度
場所 Zoomによるオンライン配信
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登録フォーム https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdT67ZsTDiKsvutP59tY4tOUlx4WTInMKkTQIGWLqYCrPAQKA/viewform
アブストラクト
強誘電性、強磁性に代表される強的秩序 (ferroic order) は、基礎、応用の両面から長年に渡り研究されてきた、物質中の重要な性質である。近年、新たな強的秩序状態として、フェロアキシャル秩序 (ferroaxial order)が議論されている [1,2]。フェロアキシャル秩序は、物質中の回転歪みによって特徴づけられ、軸性ベクトル (axial vector) を秩序変数とする。フェロアキシャル秩序状態に重要な特徴として、電場印加に比例したカイラリティが誘起されることが挙げられる。その結果、旋光性、磁気カイラル二色性といったカイラリティを持つ状態に特徴的な光学現象を電場で誘起することができ、秩序状態の観測が可能となる [3-5]。本セミナーでは、フェロアキシャル秩序に関連した研究について概観し、特に、我々の行なってきた電場誘起光学現象の観測について詳細に紹介する。
[参考文献]
[1] R. D. Johnson et al., Phys. Rev. Lett. 107, 137205 (2011).
[2] J. Hlinka et al., Phys. Rev. Lett. 116, 177602 (2016).
[3] T. Hayashida, et al., Nat. Commun. 11, 4582 (2020).
[4] T. Hayashida, et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 120, e2303251120 (2023).
[5] T. Hayashida, et al., Adv. Opt. Mater. 13, 2500364 (2023).
宣伝用ビラ
KMB20251212.pdf(24)
物性セミナーのページ
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/KMBseminar/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2025年10月24日 08時58分23秒