研究分野と手法
当研究室では、発展途上国の経済発展や家計の所得向上のメカニズムについて、家計や企業のミクロレベルのデータに基づく実証研究を行っています。研究の基礎となるのは経済学であり、分析手法としては統計学や計量経済学を用います。重要な研究課題や検証すべき仮説は途上国の現場から得られるものですので、フィールドワークを研究の素材を提供してくる格好の場所と位置づけています。研究対象地域に限定はありませんが、サブサハラ・アフリカと南アジアの研究が中心です。
主な研究例
農業生産リスク
・半乾燥熱帯における農業生産リスクと貧困
・途上国におけるインデックス保険の可能性
・農業生産ショックと農民の健康状態
農産物市場の効率性
・サブサハラ・アフリカにおける農産物市場の効率性
・アフリカ、アジア、日本のコメ市場の比較発展論
農業技術の普及
・サブサハラ・アフリカの稲作技術普及と貧困削減
・サブサハラ・アフリカにおける緑の革命の評価
農村資源管理
・インドやセネガルにおける灌漑管理組織の効果
・ネパール、インドの住民参加型森林資源管理
農村組織
・日本の農協の抱える問題と今後の方向
・アジア諸国における農協の評価