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2019/07/26 (Fri)
中島氏及び戸田氏の論文がNature Chemistry誌に掲載されました(東邦大学教授・坂田健先生との共同研究)。
研究業績ページに発表論文を追加しました。誠におめでとうございます。研究業績はこちらルテニウム錯体を用いたアンモニアの触媒的酸化反応の開発を達成!
-アンモニア社会に向けた直接的なエネルギー変換反応-
東京大学大学院工学系研究科の西林仁昭教授らと東邦大学薬学部の坂田健教授らの研究グループは、ルテニウム触媒に、酸化剤と塩基を組み合わせた反応系を用いることでアンモニアの触媒的酸化反応の開発に成功した。また、実験および理論計算の手法により詳細な反応機構について検討を行い、ルテニウム–窒素三重結合を有するニトリド錯体の二核化反応によって窒素分子が生成していることを提唱した。また、本反応は、酸化剤の代わりに電気化学的酸化反応を用いた条件下においても、室温でアンモニアの触媒的な酸化反応が進行することが明らかとなった。本研究成果は、アンモニアに蓄えられた化学エネルギーを直接的に電気エネルギーへ変換する反応であり、アンモニア社会の実現において重要な発見である。
Nature Chemistry
東京大学プレスリリース
東邦大学プレスリリース
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)プレスリリ−ス
以下のサイト等で紹介されました。
・Nature Research Chemistry Community(Nature系コミュニティ)
・2019年7月25日 化学工業日報で研究内容が「東大 東邦大 日産化学 アンモニア電池に道 アノード電極反応を再現」として紹介されました。
・2019年7月25日 日本経済新聞プレスリリースで研究内容が「東大と東邦大、ルテニウム錯体を用いたアンモニアの触媒的酸化反応の開発に成功」として紹介されました。
・2019年7月26日 マイナビニュースで研究内容が「東大など、アンモニアから手軽に電気を取り出す手法を開発」として紹介されました。
・2019年7月29日 日本経済新聞で研究内容が「アンモニア分解 加熱せずに発電」として紹介されました。
・2019年7月30日 鋼鉄新聞で研究内容が「アンモニアの酸化反応開発 ルテニウム錯体を触媒に 燃料電池などへの応用期待」として紹介されました。
・2019年8月8日 毎日新聞で研究内容が「アンモニアから電気、常温で化学反応成功 東大チーム」として紹介されました。
・2019年8月8日 化学ポータルサイトChemStationで研究内容が「アンモニアを室温以下で分解できる触媒について」として紹介されました。
・2019年9月19日 科学コミュニケーターブログ(科学未来館)で研究内容が「アンモニア社会へのロードマップ--合成法の次は分解法」として紹介されました。