「免疫生体機能研究」社会連携講座は明治ホールディングス株式会社の支援を受け、2022年10月より東京大学大学院農学生命科学研究科に開設されました。
本研究科は食品の機能性というコンセプトを創出した研究機関であり、農学の特性として生産、成分解析、構造解析、栄養、代謝といった多様な側面から食品成分の機能性に関する研究を進めてきました。特にその中でも食品成分や腸内細菌叢と免疫系の相互作用の研究に関しては、日本では他に先駆けて研究を開始し、かつ農学では異色な存在として新たなアプローチを模索してきた歴史があります。そして食品成分が体内に入る入り口である消化管、特に腸管の免疫応答に着目し、食品成分と食物アレルギーの発症や免疫応答の制御機構の関係性について探究し、免疫やアレルギーの基礎科学の世界的専門誌にも投稿できる実力を備え、多くの研究実績を積み上げてきました。
本社会連携講座は、その研究実績を基盤としつつ、さらに社会的な課題となっているSDGsを念頭にサステイナブル・ウェルネスの創造(持続的に環境と調和した社会における健康を創造する)を目標に掲げています。「地球温暖化/超高齢化社会を生き抜く身体づくりの要は免疫力」という信念のもと、医・薬・食の融合領域において、免疫分野を中心に研究を推進し、世界最先端の研究知見を創出することで、感染症や老化の予防、免疫疾患の治療につなげ、「健康」の側面からサステイナブルな社会の実現に貢献します。研究課題としては、『老化・慢性炎症とその制御、腸管から全身をつなぐ免疫系の連携、食の安全に配慮した食品成分等の探索と機能性評価』をキーワードとし、農学の特性を活かした研究力を結集させ、他分野との共同により新たな手法を取り入れ臨床や生産に活かせる研究を展開して行きます。
”医薬品・食品成分や腸内細菌成分に対する腸管免疫応答の特徴と全身免疫応答との関係/老化・慢性炎症性疾患の制御とそのメカニズム解析”の研究に興味のある方は、こちらまでご連絡ください。
東京農工大と共同研究スタートしました。 栄養生理化学研究室三浦豊先生 食品化学研究室好田正先生
20230714京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻海洋生物機能学分野佐藤健司先生共同研究スタートしました。
20230601渡邊裕子さんが特任研究員(専任)として着任しました。
20230517オープンニングシンポジウム『産学連携で切り拓くサステイナブル・ウェルネスの創造』を弥生講堂にて開催(開催概要)
20230501八村特任准教授が教授昇任にともない特任教授(兼任)に就任しました。
20230401足立(中嶋)はるよ特任准教授(専任)・波多江みつ美事務補佐(兼任)が着任しました。
20221001社会連携講座発足、八村敏志准教授に着任(兼任)しました。
©2023 Department of Immunobiology and Biofunctional Research
Graduate School of Agricultural and Life Sciences
The University of Tokyo