シンポジウム・交流企画

微生物ウィーク2025

無限の可能性を秘めた微生物機能―それは微生物研究者の誰もが信じるところです。その解明を加速するためには、微生物研究の横断的・包括的な連携が重要になってきます。さまざまな分野の英知を結集することにより、医薬・食品・農業などの既存の枠組みを超えたかつてない微生物科学イノベーションが生み出され、地球環境の保全、人類の生存および生活の質の向上などに資する革新的なサイエンスの創成につながることが期待されます。

東京大学微生物科学イノベーション連携研究機構（CRIIM）では、微生物関連の学協会・企業等の研究者が一堂に集結して6日間にわたりシンポジウム・交流企画を行う「微生物ウィーク」を2019年に開催しました。それから6年、コロナ禍を完全に乗り越えた今、再び同様の企画「微生物ウィーク2025」を開催し、現在の我が国の微生物研究を俯瞰するとともに、分野を超えた新たな学知創出を目指します。

我が国の微生物研究の大きな潮流を捉える場として、また、異分野研究者間の新たな連携を生み出す場として、「微生物ウィーク2025」をご活用いただきたく、産官学の幅広い世代の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

開催概要

日程

2025年7月28日（月）〜8月2日（土）

場所

東京大学農学部弥生講堂・アネックス
 化学第一講義室（農学部2号館2階）

参加費

無料

懇談会は28日に山上会館にて。定員に達し次第締め切り（有料）。
情報交換会は29日〜1日の18:00より弥生講堂アネックスセイホクギャラリーにて。

参加申込み

事前登録制（当日参加も可能ですが、受付で時間がかかりますので、事前に参加登録フォームより登録をお願いいたします。）

参加登録フォームはこちら

内容

基調講演
特別講演
各学協会ジョイントシンポジウム
企業、微生物バイオベンチャーによるシンポジウム
オープニングシンポジウム（微生物大型研究プロジェクト代表者4名による講演）
学生向け企業ランチョンセミナー
情報交換会（ミキサー）
懇談会
ポスターセッション

主催

東京大学微生物科学イノベーション連携研究機構（CRIIM）、東京大学大学院農学生命科学研究科

共催

筑波大学微生物サステイナビリティ研究センター（MiCS）、山口大学中高温微生物研究センター（TMR）、信州大学応用微生物学ルネサンスセンター（RCAM）

協賛学協会

（特非）環境バイオテクノロジー学会、極限環境生物学会、酵母遺伝学フォーラム、（特非）酵母細胞研究会、酢酸菌研究会、糸状菌遺伝子研究会、糸状菌分子生物学研究会、新産業酵母研究会、日本ウイルス学会、日本ゲノム微生物学会、日本細菌学会、日本食品微生物学会、（公社）日本生物工学会、日本土壌微生物学会、日本乳酸菌学会、（公社）日本農芸化学会、日本微生物資源学会、日本微生物生態学会、日本放線菌学会、微生物研究会、（公財）応用微生物学・分子細胞生物学研究奨励会、（公財）野田産業科学研究所

後援

（公財）大隅基礎科学創成財団、日本微生物学連盟、（一財）バイオインダストリー協会

お問い合わせ

微生物ウィーク2025 開催実行委員会　

プログラム ^※1

7月28日（月）

13:00〜

開会挨拶

大西康夫［東京大学微生物科学イノベーション連携研究機構長］
東原和成［東京大学大学院農学生命科学研究科長］

13:10〜14:50

基調講演

大隅良典［東京科学大学・栄誉教授］
「微生物学の現状について思うこと―私の研究歴を振り返って―」
清水昌［京都大学・名誉教授］
「微生物によるモノづくりの100年：未来につながるその軌跡」

15:10〜15:40

特別講演

田中哲也［バイオインダストリー協会・技術顧問（7月より専務理事（予定））］
「今後の微生物研究の社会実装に向けた産学官連携」

15:40〜17:40

『微生物が導くプロジェクト研究の展開』

高谷直樹［筑波大学生命環境系・新学術領域研究「ポストコッホ生態」領域代表］
微生物を知り生態系を理解するための課題
松浦友亮［東京科学大学ELSI・学術変革領域研究（A）「超越分子システム」領域代表］
要素から創る生命システムとその応用
葛山智久［東大院農生科・学術変革領域研究（A）「予知生合成科学」領域代表］
微生物の多様なモノづくり戦略
南澤究［東北大院生命・NEDOムーンショット「資源循環の最適化による農地由来の温室効果ガスの排出削減」プロジェクトマネージャー］
土壌微生物による温室効果ガスの排出削減

18:00〜20:00

懇談会（山上会館）

7月29日（火）

10:00〜12:00: 『酵母の世界』
共催：酵母遺伝学フォーラム、酵母細胞研究会、新産業酵母研究会
講演者：神唯（⽇本⻭科⼤学）、鈴⽊匡（理化学研究所）、阿部⽂快（⻘⼭学院⼤学）、佐藤⾥佳⼦・⼭崎晴丈・⾼久洋暁（新潟薬科⼤学）、雜賀あずさ（産総研）、北本宏⼦（農研機構）
12:15〜13:15: 学生向け企業ランチョンセミナー1
味の素、ちとせ研究所、日本農薬
13:30〜15:30: 『微生物を産業利用で活かす〜企業研究からの挑戦1』
講演者：藤原⼤介（キリンホールディングス）、⼭本恵理（明治）、⽔⼾光司（天野エンザイム）、⼿崎聡（サッポロビール）、濱⽥智仁（ダイキン工業）、多⽥羅昌浩（⿅島建設）
15:40〜17:40: 『糸状菌の生態機能の解明と応用開発の新展開』
共催：糸状菌遺伝子研究会、糸状菌分子生物学研究会
講演者：熊倉直祐（理化学研究所）、晝間敬（東京⼤学）、本⽥与⼀（京都⼤学）、志⽥洋介（⻑岡技科⼤）、阿部敬悦（東北⼤学）
18:00〜19:00: 情報交換会（ミキサー）

7月30日（水）

10:00〜12:00: 『微生物エコシステムの開拓フロンティア』
共催：日本土壌微生物学会、環境バイオテクノロジー学会
講演者：眞⼸⼤介（産総研）、簡梅芳（東北⼤学）、村瀬潤（名古屋⼤学）、⻄澤智康（茨城⼤学）
12:15〜13:15: 学生向け企業ランチョンセミナー2
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ、栗田工業、ノボザイムズジャパン
13:30〜15:30: 『躍動する微生物バイオベンチャー』
近藤昭彦［バッカス・バイオイノベーション・CEO］、中川明［ファーメランタ・CTO］、山田拓司［メタジェン・CTO］、風岡俊希［エンドファイト・CEO］
15:40〜17:40: 『環境と病の狭間で：微生物の一員としてのウイルスを再考する』
共催：日本微生物生態学会、日本ウイルス学会
講演者：⽩銀勇太（東京科学⼤学）、⾼橋迪⼦（産総研）、堀江真⾏（⼤阪公⽴⼤学）、遠藤寿（京都⼤学）
18:00〜19:00: 情報交換会（ミキサー）

7月31日（木）

10:00〜12:00: 『持続可能な社会を見据えた微生物資源の活用』
共催：極限環境生物学会、日本微生物資源学会
講演者：鈴⽊重勝（国⽴環境研究所）、早⼄⼥梢（⿃取⼤学）、⾼妻篤史（東洋⼤学）、井上真男（⽴命館⼤学）
12:15〜13:15: 学生向け企業ランチョンセミナー3
花王、キリンホールディングス㈱バイオプロセス研究所、月桂冠
13:30〜15:30: 『微生物を産業利用で活かす〜企業研究からの挑戦2』
講演者：前⽥聡史（アサヒクオリティーアンドイノベーションズ）、⾼畑陽（⼤成建設）、岡﨑亮太郎（クボタ）、張万皎（⻑瀬産業）、⼀柳敦（キッコーマン）、有川尚志（カネカ）
15:40〜17:40: 『微生物がつくる毒と薬―放線菌による生理活性物質生産と食中毒の原因毒素の多彩な生物活性―』
共催：日本食品微生物学会、日本放線菌学会
講演者：尾仲宏康（学習院⼤学）、鈴⽊敏弘（東京農業⼤学）、小野久弥（北里大学）、藤永由佳子（金沢大学）
18:00〜19:00: 情報交換会（ミキサー）

8月1日（金）

10:00〜12:00: 『ゲノム情報をフル活用する微生物研究の新潮流』
共催：日本細菌学会、日本ゲノム微生物学会
講演者：藤本康介（大阪公立大学・東京大学）、李謙一（国立健康危機管理研究機構）、富永賢人（東京大学）、倉田竜明（理化学研究所）
12:15〜13:15: 学生向け企業ランチョンセミナー4
三菱ケミカル、Meiji Seika ファルマ、森永乳業
13:30〜15:30: 『発酵食品のサイエンス：微生物が創る美味しさと健康〜アカデミアから生産現場まで〜』
共催：日本乳酸菌学会、酢酸菌研究会
講演者：⼤城⻨⼈（九州⼤学）、海野良輔（東京農業⼤学）、清野慧⾄（キユーピー）、渡辺誠司（Mizkan Holdings）
15:40〜17:40: 『微生物が拓くバイオものづくりの新潮流―現在地と未来展望―』
共催：日本生物工学会、日本農芸化学会
講演者：蓮沼誠久（神⼾⼤学）、⼩⻄正朗（北⾒⼯業⼤学）、加藤創⼀郎（産総研）、吉留⼤輔（キッコーマン・東京⼤学）、⾼⽊博史（奈良先端⼤）
18:00〜19:00: 情報交換会（ミキサー）

8月2日（土）

10:00〜14:40

『微生物研究をリードする大学発研究センター』
共催：筑波大学微生物サステイナビリティ研究センター(MiCS)、山口大学中高温微生物研究センター(TMR)、信州大学応用微生物学ルネサンスセンター(RCAM)

各センターの紹介
星⽥尚司（⼭⼝⼤学）、野村暢彦（筑波⼤学）、⽔野正浩（信州⼤学）
セッション1　微生物の生き様を知る！
伊原正喜（信州⼤学）、⾼坂智之（⼭⼝⼤学）、豊福雅典（筑波⼤学）
セッション2　微生物の機能を拡大する！
今井剛（⼭⼝⼤学）、⽵下典男（筑波⼤学）、⽥⼝精⼀（信州⼤学）

15:00〜17:00

ポスターセッション
共催：微生物研究会

17:15〜19:15

研究交流会（農学部生協食堂）

各プログラム名は、内容詳細のPDFファイルへリンクされています。

2025年5月19日現在