センター長挨拶
センター長挨拶
東京大学大学院農学生命科学研究科附属アグロバイオテクノロジー研究センター(略称:アグテック)・センター長の大西康夫です。初代アグテックセンター長・妹尾啓史先生の後を継いで、2024(令和6)年4月1日よりセンター長を拝命しました。
本研究センターは1993(平成5)年に学内共同の研究センターとして設立された生物生産工学研究センターに端を発しています。学内の組織再編の流れを受け、2021(令和3)年4月1日に東京大学大学院農学生命科学研究科附属のセンターとして新たなスタートを切りました。2024(令和6)年4月1日現在、旧センターの3基幹部門(環境保全工学、細胞機能工学、植物機能工学)を核とし、研究科からの5研究室(分子育種学、細胞遺伝学、応用微生物学、生物情報工学、森林化学)と2つの社会連携講座(酵母発酵学、微生物エコテクノロジー)を連携部門とする体制となっています。
附属アグロバイオテクノロジー研究センターは、農学における多様な研究分野の中で、特に作物生産、環境浄化、微生物利用等の微生物と植物が関わる重要な生命現象を対象として、世界をリードする先進的な基礎農学研究を推進しています。そのため、研究科内の分野横断的研究を進め、所有する共通機器の維持発展と研究科内での共同利用にも努めています。
旧センター時代を含めて、これまで本研究センターは、バイオテクノロジーの研究と教育を推進するというミッションを強力に遂行して、自他ともに認める国内、世界のトップレベルの研究成果を挙げてきました。3年前の改組により、農学生命科学研究科内の広範な研究室や微生物科学イノベーション連携研究機構と、効率的に分野融合的な共同研究を推進することが可能になり、その研究活動はさらに活発なものになってきています。
一方、旧センターの設立以来、農学生命科学研究科応用生命工学専攻の協力講座として学生・院生を受け入れて教育にも携わり、多くの優秀な人材を社会に送り出してきましたが、このような教育活動も本センターの重要なミッションだと考えています。
農学生命科学研究科では数年前から、専攻再編を含めた組織改革が議論されるなど、大きな変革期を迎えています。このような状況において、研究科内でアグテックが果たす役割はこれまで以上に大きなものになってきています。農学生命科学研究科およびアグテックの飛躍的発展をめざし、センター教職員とともに尽力していきたいと強く思っている次第です。関係各位におかれましては、ご理解、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
東京大学大学院農学生命科学研究科附属 アグロバイオテクノロジー研究センター長
大西康夫(おおにしやすお)