主として2009年までに出版された国内外の論文、報告書なので、降雨時の降水量と流出水量データの掲載されているものをくまなく収集し、整理した。すべて日本の山地小流域で観測されたもので、土地利用はほとんどが森林であるが、一部、山火事跡地、はげ山跡地を含む。また、洪水流出に注目しているため、年間の水収支などを明らかにすることを主眼に置いた長期の降雨ー流出データについては収集していない。
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2.1 流域特性の整理 |
小流域観測が行われた地点を地図上にプロットした(”位置図”参照)。文献中に経度緯度の掲載がない場合は、おおよその位置を推定してプロットした。それぞれの小流域の面積を文献から読み取り、文献情報とともに整理した(”データ一覧表”参照)。流域名は、基本的には文献中の記載に従ったが、文献中に明記されていない場合は管理者が付けた。
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2.2 数値のデータ化 |
洪水流出データの多くは図(ハイドログラフ、ハイエトグラフ)として掲載されていたため、図をスキャナでパソコンに取り込み、ペンタブレットとデジタイズソフトUNGRAPH(Biosoft社)を用いてデジタイズした。
位置図、数値データの表が掲載されていたものについては、数値を打ち込んでデジタルデータ化した。
現在、数値データ公開に向けて準備中である。
2.2.1 洪水データ
降水量(棒グラフ)は図示されている時間間隔で雨量をデジタイズし、散布図としてUNGRAPHでデジタルデータ化した。論文中に総降雨量の記載がある場合は、デジタル化したデータから計算した総降水量ができるだけ近い値にあるようにした。デジタル化による誤差は5%以内であった。
2.2.2 降水量データ
流出水量のデータ(ラインデータ)は、まずはラインを忠実に再現できるよう細かくトレースした。実際にデジタイズしたポイントは等間隔ではないめ、UNGRAPHの機能を使って三次元スプラインを当てはめてポイントを近似し、等間隔のデータを作成した。その際、時間間隔を調整してできるだけピークを一致させるようにした。したがって、例えばもとの図の縦軸の単位がmm/hourでも、データは一分間隔である場合などがある。また、近似した等間隔のデータは実際にデジタイズしたポイントのデータと比較し、ピークの高さ、位置など修正した。
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3 データの取り扱いについて |
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