2015年 冬学期 第5回 物性セミナー
講師 北畑 裕之氏( 千葉大学 大学院理学研究科)
題目 空間パターンと結合した液滴の自発運動
日時 2015年 1月 16日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
生物の運動は、非平衡条件下で化学エネルギーを運動エネルギーに変換する系 ととらえることができ、アクティブマターとして近年興味を持たれている。非生物系で実現できるアクティブマターとして、界面張力勾配を利用して自発的に運 動する液滴や粒子の運動が研究されてきている。本セミナーでは、アクティブマターについて簡単に紹介したのち、液滴内部での化学物質の勾配が界面張力勾配 を引き起こし、Marangoni効果を通して運動する系を紹介する。具体的には、Belousov-Zhabotinsky反応(BZ反応)と呼ばれる化学振動反応や自発パターン形 成を示す反応系を用いる。この運動に関してStokes近似のもとで流体力学的に取 り扱うことを試みた。このモデルに関して実験系の比較も交えながら議論する予 定である。
[1] H. Kitahata, N. Yoshinaga, K. H. Nagai, and Y. Sumino, Phys. Rev. E, 84,015101 (2011).
[2] H. Kitahata, N. Yoshinaga, K. H. Nagai, and Y. Sumino, Chem. Lett., 41,1052 (2012).
宣伝用ビラ
KMB20150116.pdf(320)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2014年12月21日 07時25分18秒