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物性セミナー/2012-6-22

2012年 夏学期 第5回 物性セミナー

 講師 大久保 毅 氏(東京大学物性研究所)

 題目 フラストレート磁性体における多重Q秩序とスカーミオン格子

 日時 2012年 6月 22日(金) 午後4時30分

 場所 16号館 827

アブストラクト

幾何学的フラストレーションの典型例である二次元三角格子上の古典ハイゼンベルグ反強磁性体の基底状態は、最近接相互作用のみ のモデルでは120度構造と呼ばれる格子に整合な状態である。一方、二次近接・三 次近接の相互作用が主体となる状況では、基底状態は格子に非整合なスパイ ラル構造になり、格子の三回回転対称性を反映して、スパイラルを特徴付ける波数の 方向に関して三重に縮退する[1,2]。120度構造には無いこの縮退の ため、一般には、複数の波数の秩序が混合した"多重Q状態"が実現する可能性が 期待される。セミナーでは、このような三角格子古典ハイゼンベルグ反強磁性体の磁場中での秩 序化について、モンテカルロシミュレーションと平均場近似を用いて解析した最近 の研究を紹介する[2]。有限温度・有限磁場では、多重Q秩序状態を含む複雑な相図が 実現しており、特に、中程度の磁場で実現するtriple-q 状態は、トポロジカ ル励起である"スカーミオン"が三角格子状に秩序化した、"スカーミオン格子"と呼ば れる状態になっていることを示しつつ、この系の秩序化について議論したい。

[1]R. Tamura and N. Kawashima; J. Phys. Soc. Jpn., 77, 103002 (2008); J. Phys. Soc.Jpn.,80, 074008 (2011).

[2] T. Okubo, S. Chung, and H. Kawamura; Phys. Rev. Lett. 108, 017206 (2012).

宣伝用ビラ

KMB20120622.pdf(378)

物性セミナーのページ

http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar

駒場セミナーカレンダー(駒場内のみアクセス可)

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最終更新時間:2012年06月11日 17時26分34秒