2009年 夏学期 第2回 物性セミナー
講師 押川 正毅 氏(東京大学物性研究所)
題目 スピノール凝縮体におけるスカーミオン解の存在と安定性
日時 2009年 5月 22日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
スカーミオン(トポロジカルに非自明な配位を持つ励起状態)は物理学の様々な分野で興味を持たれている。特に、近年はスピンを持つボース・アインシュタイン凝縮体によるスカーミオンの実現が議論されている。我々は、(擬)スピン1/2を持つ等方的なボース・アインシュタイン凝縮体におけるスカーミオンの可能性について検討した。3次元の自由空間中ではスカーミオン解は存在しないが、1次元古典力学系とのアナロジーを活用して、3次元で適当なポテンシャルを選ぶとスカーミオン解が存在することを示した。また、1次元量子力学系とのアナロジーによって、解が局所的に安定になる領域を求めた。
参考文献
I. F. Herbut and M. Oshikawa, Phys. Rev. Lett. 97, 080403 (2006).
A. Tokuno, Y. Mitamura, M. Oshikawa, I. F. Herbut, arXiv:0812.2736
宣伝用ビラ
KMB2009-0522.pdf(602)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2009年05月17日 13時57分29秒