2008年度 冬学期 第 8回 物性セミナー
講師 大川 祐司 氏(東大総合文化・駒場素粒子論研究室)
題目 弦の場の理論の解析解
日時 2009年 2月 13日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827 829に変更
アブストラクト
弦理論は一般相対性理論と量子力学をひとつの枠組みの中で矛盾なく記述するための重要な手がかりを与えると期待されている理論ですが、摂動的にしか定式化されていません。弦の場の理論は弦理論の非摂動的定式化に対するひとつのアプローチで、特にWittenによって構成された弦の場の理論は、そのほかのアプローチと相補的な役割を果たしながら非摂動効果の解析に寄与してきました。1986年にWittenが理論を構成してから約20年を経た2005年11月、Schnablによって初めて運動方程式の解析解が構成され、弦の場の理論の解析的手法が大きく進展しています。このセミナーでは、弦理論を専門とされていない方々を対象としたWittenの弦の場の理論の解説から始めて、この数年間で新たにどのような問題が解けるようになってきたのかを説明し、研究現場の興奮をお伝えできればと思っています。
宣伝用ビラ
2009-0213.pdf(626)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2009年02月13日 14時39分15秒