2009年 冬学期 第3回 物性セミナー
講師 松川 宏 氏(青山学院大学理工学部)
題目 摩擦の物理
日時 2009年 11月 6日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
摩擦は最も身近な物理現象に一つであり、その舞台は原子スケールから我々の日常生活のスケール、さらには地震という地球的スケールにまで及ぶ。その振る舞いは古くから調べられてきたが、多くの基本的な問題が未解決である。その原因として摩擦が起こる固体表面は制御が困難であったこと、実験手段が限られていたこと、などがあげられる。しかし近年では表面の精密制御が可能となり、摩擦力顕微鏡など新たな実験手段が開発され、摩擦の研究は新しい段階に進んでいる。一方、界面摩擦に類似の現象は、密度波や超伝導体中の磁束格子のピン止めと運動など、固体内でも観測される。これらの系に対しては多様な実験手段があり、その研究は固体間の滑り摩擦に新しい光を与えるものと期待される。しかし、それらの機構もまだ不明な点が多い。 セミナーでは様々なスケール・舞台でのこれまでの摩擦研究から最近の進展を概観したあと、我々の研究を紹介したい。
宣伝用ビラ
KMB2009-1106.pdf(690)(2009.11.2修正)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2009年11月02日 16時23分19秒