2006年 冬学期 第3回 物性セミナー
講師 求 幸年 氏(東大工・物工)
題目 パイロクロア反強磁性体におけるフラストレーション
― Crスピネル酸化物の示す磁化プラトーの理論
日時 2006年 10月 27日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
正三角形をユニットとする格子構造をもつ系では、局所的な三角関係によるフラストレーションが系全体に存在することによって、基底状態や熱力学的性質に奇妙な性質が現れることがある。ここでは、特にフラストレーションの効果が顕著に現れるパイロクロア格子に注目する。このパイロクロア格子は、点共有した正四面体から成る三次元構造で、この格子構造をもつスピネル化合物やパイロクロア化合物といった物質群では、フラストレーションに起因すると思われる奇妙な性質が多く見出されている。本セミナーでは、その中のひとつで、ごく最近発見されたクロムスピネル酸化物の示す磁化プラトーに関して、我々が行った理論研究の結果を紹介する。
宣伝用PDFビラ
2006-1027.pdf(743)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
[ページのアクセス数: 0283917]
最終更新時間:2006年10月18日 12時14分03秒