2006年 冬学期 第2回 物性セミナー
講師 栗田 玲 氏(東大生研)
題目 「分子性液体における液体・液体相転移現象」
日時 2006年10月20日(金) 午後4時30分
場所 16号館 827
アブストラクト
単一成分系において、2つの液体状態が存在し、その間を一次転移するという「液体・液体相転移」は、「液体は一様である」という常識に反しているため、近年注目を浴びている。この相転移の存在について議論があったが、リンにおいて明確な液体・液体相転移を示す結果が片山らによって報告された。しかし、実験条件が高温・高圧と厳しく、そのダイナミクスや起源を追うことはできなかった。我々はTriphenyl Phosphite(TPP)という分子性液体において、液体・液体相転移を発見した。この相転移は常圧で起こるため、様々な測定手法を用いることが可能である。そこで、相転移のキネティクスや性質について詳細に調べた。液体・液体相転移現象は我々が提唱する「2秩序変数モデル」を用いて説明するできた。
今回、液体・液体相転移のキネティクスを中心に話すつもりである。
宣伝用PDFビラ
2006-1020.pdf(716)
物性セミナーのページ
http://huku.c.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/FSwiki/wiki.cgi/BusseiSeminar
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最終更新時間:2006年10月07日 00時25分30秒