AMED BINDSにおける支援事業
支援の概要
本支援体制では、パンデミック等緊急時に挙がった候補薬剤の標的分子(主に蛋白質)に対する結合活性および特異性について、物理化学的解析技術を駆使して、迅速にスクリーニングならびに評価し、候補薬剤と標的蛋白質間の相互作用に関する精密なin vitro解析結果を提供します。緊急時では、標的となる酵素等蛋白質の変異導入を明らかにした後、即時対応による薬剤探索や候補薬剤の同定が求められます。その際、候補薬剤について、1)標的分子への結合があるのかどうか、2)標的分子に対する作用メカニズムがどうなっているのかどうか、そして3)副作用の可能性があるのかどうか、がポイントとなります。以上3つのポイントを迅速に評価することは、緊急時における薬剤候補の薬効に関する特異性、安全性を示す上で重要な位置づけにあります。それらをサポートする分析体制を提供いたします。
具体的には、スクリーニングより得られてきたヒット候補化合物、メドケムで最適化中のリード候補化合物などに関して、標的とする分子(タンパク質など)との物理化学的(ITCによる熱力学的、SPR、BLIによる速度論的、DSF、DSCによる熱安定性、さらにはMSTによる結合親和性)な結合解析を実施できる技術支援を致します。
これより、構造活性相関(SAR)を熱力学的・速度論的な観点から評価することもでき、構造情報と組み合わせることにより精密な分子設計の評価と、さらなる親和性向上へつながる提案もサポート致します。
支援申請方法
下記のリンク先から申請をお願いします。
分析装置の概説
こちらをご参照ください。