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卵と精子という特殊化した2種類の細胞が融合することにより万能性をもつ細胞である受精卵ができ、卵割分裂を繰り返して個体発生を開始します。卵割を含めた細胞分裂期(M期)は、S期に複製された遺伝情報を娘細胞に均等に分配する過程です。細胞は染色体を一本も損なわず正確に分配するための巧妙なしくみと制御を備えており、その破綻は細胞死や染色体の異数化につながります。特に卵は体内で最も大きな分裂細胞であり、その中で染色体が正確に分配されるためには、体細胞とは異なるしくみが必要であることがわかってきました。

受精〜初期発生は、異型配偶子をつくって増える多細胞生物のすべてにとって重要な共通のイベントである一方で、驚く程の多様性があります。そのため、受精や卵割分裂過程についての分子生物学的な知見は、カエルなどの脊椎動物モデル生物を用いた研究から明らかにされたものでさえ、必ずしも私たちヒトを含む哺乳動物に当てはまるとは限りません。例えば、母体内で進む哺乳動物の発生は特に時間制御が独特であり(ゆっくりと進む)、それを可能にする哺乳動物特異的な分子機構が存在することがわかってきました。

私たちは主に、

  1. 卵割分裂と体細胞の細胞分裂との共通点と相違点
  2. 受精過程で精子・卵の染色体に生じる変化と全能性(発生能)の獲得
  3. 哺乳動物に特異的な受精〜初期発生時間制御メカニズムとその重要性
  4. 初期胚特異的な発現を示す遺伝子のがん細胞での異所的発現

に興味をもち研究を進めています。

特に、精子と卵との融合後、全能性を獲得する場としての前核はどのような性質を保持する必要があるのか、卵割期の分裂装置にはどのような特性があるのか、発生異常となる胚では何が原因で、どのような染色体動態異常が生じ得るのか、についてライブイメージング観察などの細胞生物学的な手法を中心とした解析を行っています。

*現在進行中の研究プロジェクトについて詳しく知りたい方は直接お問い合わせください*

4月28日 大橋さんの論文がFEBS Lettersの「Editor's Choice」に選ばれ、「Featured article」として紹介されました

 

4月23日 渡辺さんが東京大学生命科学ネットワークシンポジウムでポスター発表をしました

4月 1日 統合自然科学科4年生の籠田さんが卒研配属になりました

 

3月24日 添田さんが博士(理学)の学位を、原さんが修士の学位を授与されました

3月24日 大橋さんの論文が受理されました

 

5月11日 Photosを更新しました

4月24日 メンバーを更新しました

4月15日 メンバー募集を更新しました

4月15日 トップページを更新しました

4月15日 Photosを更新しました