〈赤ちゃんは [r] と [l] も聞き分ける?〉

母語で使わない音の聞き分けは、外国語学習者にとっては頭痛のタネ。日本語話者にとっては [r] と [l] など、その典型ですが、生後間もない赤ちゃんは、母語で使わない音の区別も出来ることが、実験でわかっています。生後6ヶ月くらいでは区別できる音が、生後8〜12ヶ月くらいまでに区別できなくなるのです。発達とは、自分の環境に必要な能力を取捨選択していく過程なのだと考えられています。

(Werker, J. F., Tees, R. C. (1984). Cross-language speech perception: Evidence for perceptual reorganization during the first year of life. Infant Behavior and Development, 7, 49–63.)
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