
高校までと違って、大学では飛躍的に多くの語彙に慣れ親しんでいく必要があります。まずは大きな英和辞典を。1 〜 3 は、収録語数、用例、説明ともに充実しており、特に1は最も権威ある英和辞典として定評があります。机上サイズで大辞典なみの語彙数を収録し専門用語も充実しているのは 4 (27万語)で、その別冊補遺で新語、固有名詞、科学技術用語の記載の多い 5 と併用するとよいでしょう。6 は 4 より大型で収録語数36万語。3 〜 5 はCD-ROM版もあります。7は「自然な英語」の例文、その「自然な日本語」訳、説明が画期的な学習用辞書。翻訳家・通訳者たちが編集したデータベース 8 は、英和・和英合わせたCD-ROM版辞書。
- 新英和大辞典
(竹林ほか編・研究社・2002年第六版・18900円)
- ランダムハウス英和大辞典
(小西ほか編・小学館・1993年第二版・15120円)
- ジーニアス英和大辞典
(小西ほか編・大修館・2001年;CD-ROM版・大修館・2002年・16800円)
- リーダーズ英和辞典
(松田ほか編・研究社・1999年第二版・ 7980円;CD-ROM版・LogoVista社・7980円)
- リーダーズプラス
(松田ほか編・ 研究社・2000年・10500円;CD-ROM版・LogoVista社・10500円)
- グランドコンサイス英和辞典
(三省堂編修所編・三省堂・2001年・9240円)
- ロングマン英和辞典
(Leech, 池上ほか編, 桐原書店, 2007, 3465円)
- 英辞郎
(EDP編・アルク・2008年第四版・2500円)


単語や熟語を英語として理解するには、英和辞典で訳語を見つけただけでは足りません。英英辞典も時々引いてみましょう。初心者用としては、定義が明快で説明が詳しい 9 か 10。定義が独自で例文が豊富な 11 は自分で英語を書く時の強力な武器。フルカラーの「新英英」になって写真や表が充実しました。かなり英語に慣れてきたら使うのが12。13 は19世紀に編纂が始まった世界最大の英英辞典です。英語の歴史に興味がある人は、図書館でちょっとのぞいてみてください。
- Oxford Advanced Learner's Dictionary
(Hornby編・OUP・2005年第七版・3920円;CD-ROM付・4480円)
- Longman Dictionary of Contemporary
English
(Longman・2005年第四版改訂版・CD-ROM付・3569円)
- Collins コウビルド新英英辞典(Collins COBUILD Advanced Dictionary)
(Sinclair編・Cengage Learning・2008年・3900円)
- Concise Oxford English Dictionary
(Soanes&Stevenson編・OUP・2008年第11版改訂版・2916円; CD-ROM付・3897円)
- Oxford English Dictionary
(OUP・1989年第二版;図書館で本の形でもon-lineでも参照できる)


和英辞典は語彙が豊富でないと助けになりません。その点、数年前に改訂版が出た15は今のところ最も頼りになります。14は中辞典クラスで標準的なもの。和英辞典を引いたら、例文に注意し、その単語がどのように実際の英語で使われるのかを調べる癖をつけましょう。
- 小学館プログレッシブ和英中辞典
(近藤・高野編・小学館・2001年第三版・3675円)
- 新和英大辞典
(渡邊編・研究社・2003年第五版・18900円)


英作文の時に活躍するのがこれらの辞典。16 〜 18 は数語のまとまりで言葉を捉える連語辞典。19, 20 は類語辞典。初心者が英作文すると同じ単語を何度も繰り返して使うという幼稚なミスを犯しがちです。それを避けるためにこれらは座右に置くとよいでしょう。21 は意味の類似した単語・フレーズの用法を解説しています。
- 新編英和活用大辞典
(市川編・研究社・1995年・16800円;CD-ROM版・LogoVista社・13650円)
- BBI英和連語活用辞典
(秋元編・丸善・1993年・7136円)
- Oxford Collocations Dictionary
(Lea編・OUP・2002年・3484円)
- Concise Oxford Thesaurus
(Waite編・OUP・2002年第二版改訂版・4236円)
- Roget's International Thesaurus
(Kipher & Chapman編・Harper Resources・2002年第六版・1956円)
- Longman Language Activator
(Summers編・Longman・2006年第二版・4410円)


最近、教室で紙の辞書を持っている学生を見ることはほとんどなくなりました。世の趨勢でしょうから「紙派」の立場からそれをとやかく言っても現実的ではないでしょう。確かに電子辞書は軽いし大変多くの情報を搭載しているので間違いなく便利です。しかし、その反面、画面に最初に出てきたものがすべてと思い込んでしまうことも多いので、下のほうまでスクロールする手間を惜しまないことが大事です。搭載されている辞書の種類や数、使い勝手、価格に応じて自分に合ったものを選んでください。生協が東大の学生仕様のものを毎年作っています(本年度から15が入り充実)。インターネット接続が可能であれば、オンラインの辞書も利用できます。Yahoo! などの無料のものと会員になる有料のもの(例:三省堂の Web Dictionary のサイトなど)があります。また、英語が実際にどう使われているのかを見るためにgoogleなどで用例を検索するのも時に便利です。
(田尻芳樹 『教養学部報』第519号より転載)

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