メンバー

教員

四本 裕子, Ph.D.

教授

ボストン大学およびマサチューセッツ総合病院リサーチフェロー、慶応大学特任准教授を経て2012年より東京大学総合文化研究科准教授に着任。2022年より現職。2005年、ブランダイス大学においてPh.D.を取得。専門は認知神経科学、知覚心理学。

大学院生

フーシュマンド チャトルーディー アミールマフムード

博士課程 2年

脳の中の様々な認知プロセスの様式は、遠く離れた神経集団全体で異なる活性化パターンを呼び出します。このように脳はマルチギアな振動マシンと言えるのです。私の研究では、感覚情報の伝達、空間的および時間的知覚、記憶トレースの記憶における脳の振動構造がどのように私たちの統合認知を可能にしているのかを、EEGやtACS、fMRIを用いて解き明かそうとしています。

木戸 照明

博士課程 2年

私たちの知覚は、過去の経験や行動の目的に応じて柔軟に変動します。では、こうした過程の中で外界の情報は脳でどのように表現されているのでしょうか。私は、空間・数・時間といった数量の知覚を対象に、行動実験と磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、情報の神経表現と文脈の関係について研究しています。

陳 維

博士課程 2年

How do we understand what is a “goal”, a “method” or “time”? I am interested in exploring how the neural representation of semantic, verbal and sensory information connects to the understanding of a concept in our brain. Is it just clusters of information, how are they organized, and finally, can we reproduce it in a silicon chip?

大塚 拓

博士課程 1年

例えば空港で行列の待ち時間を推測するとき、私たちは、列の長さ、列の進み具合、人数など、複数の情報を統合して判断をしています。私は、このような空間・時間・数といった大きさに関わる情報を統合する過程に興味を持ち、心理物理学や脳機能計測等を用いて研究しています。( WINGS-ABC 卓越RA)

原田 珠華

修士課程 2年

私にとって私の意識は確かに存在するのに対し、私以外の人間の意識が存在するかは私にはわからないので、私は私にとって唯一の特別な存在です。認知科学・神経科学的な見地からも、“自己” の表象はその他一般の認知的処理とは物理的・機能的に異なるシステムによって実現されている可能性が示唆されています。私は脳が自己と他者を区別するメカニズムや進化的背景に興味があり、行動実験や脳機能計測を通して研究していきたいと考えています。

日野原 花

修士課程 2年

「楽しい時間はあっという間」というように、私たちの時間に対する知覚は私たちが置かれる環境に非常に左右されます。私はこのような時間知覚が変化する時の状況や時間知覚の変化発生時の脳の活動について興味があり、行動実験や刺激装置などを用いて研究していきたいと考えています。

高橋 礼

修士課程 1年

光や音は異なる物理現象であるにも関わらず、私たちは脳内でそれらの間隔時間を同じ基準で測ったり比べたりすることができます。また、異種感覚間で時間情報が相互作用して知覚される現象も報告されています。私はこのような異種感覚間の時間情報の統合メカニズムに興味があり、行動実験や脳活動計測を用いて究明したいと考えています。

藤本 亮成

修士課程 1年

「自分」は私たちにとって当たり前に存在するものであり、常に私たちは自分自身という存在から離れることができないように思えます。こうした自己に対する知覚や認知はどのように生まれ、私たちの主観的体験にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。私は、自己認識の発生過程や他の知覚・認知との関係について興味を持ち、行動実験や脳機能計測等を通して研究を行いたいと考えています。

学部生

白澤 幸樹

学部4年生

私たちは、視覚に与えられる景色や絵画作品、デザインなどの刺激に対して、「美しい」、「おしゃれだ」といった様々な感性的判断を行なっています。時に、私たちは一見して好ましくないような視覚刺激を好むこともあります。私は、こうした感性的判断に関わるメカニズムについて興味があり、行動実験や脳機能計測の手法を用いて研究をしていきたいと考えています。

武田 賢

学部4年生

自分の見ている赤は他の人が見ている赤と同じなのでしょうか。視覚体験によって生じる意識の質そのもの(クオリア)を直接比較することは簡単ではありません。しかし、関係性に注目することによってどの程度の同じさであるかを調べることはできます。行動データと脳活動データを解析を通じて、私は意識の質を特徴づける方法論に関する研究を進めていきたいと考えています

立花 直也

学部4年生

人間の性質として、睡眠と覚醒、運動の際の筋肉の協調的な収縮のように活動と休息を繰り返すリズム性があげられます。このような一定のリズムを持った活動は脳内のニューロンの同調によって引き起こされますが、それらは特定の周波数帯で同期しています。私はこのような感覚・認知に様々な影響をもたらす脳活動の同期について興味があり、心理物理的な行動実験及び脳波計測等を通じて研究して行きたいと思っております。

大島 美緒羅

学部3年生

目の前のものを認識するとき、ボールをキャッチするとき、私たちは日常の様々な場面で予測や推論に基づく判断をしており、この判断には、その場の感覚入力と過去の経験による知識の両方が影響しています。私は、人間の知覚や運動学習において、これらの統合がいかに実現されているかということに興味があり、行動実験やモデルを用いて研究していきたいと考えています。

後藤 央

学部3年生

我々が主観的に知覚する時間は置かれた状況や関係する感覚モダリティ、加齢などさまざまな要因によって変化することが知られています。私は行動実験や統計モデリングを通じて各感覚器官の時間情報がどのように処理されるのか、またどのような要因によってそれが変化するのかを研究したいと考えています。

冨樫 悠

学部3年生

「虹の色は何色が含まれるか?」という問いへの答えが文化によって違うことは良く知られていますが、この事実を突きつめれば、我々の意識経験の質的側面、すなわちクオリアは、実は言語や文化、発達による影響を受けているのではないか、という仮説が立てられます。この仮説に対して、共感覚現象、すなわちある刺激(誘因刺激)が引き金となって別の知覚経験(共起感覚)を生じさせる現象が有力な知見を与えると考えています。クオリアの形成の仕組みに迫る手立てとして、色字共感覚などの共感覚に対して、誘因刺激と共起感覚の間の知覚的・意味的な構造の対応関係を調べていくことを目標とします。