メンバー

教員

四本 裕子, Ph.D.

准教授

ボストン大学およびマサチューセッツ総合病院リサーチフェロー、慶応大学特任准教授を経て2012年より現職。2005年、ブランダイス大学においてPh.D.を取得。専門は認知神経科学、知覚心理学。

研究員

林 雯菁

特任研究員

人は常に社会的な情報を受け取っています。そして我々の脳は、その自覚があろうとなかろうと、何か決断を下すとき、しばしばこうした情報を考慮に入れているのです。視知覚に関わる意思決定もまた、他のドメインにおけるそれと同様に、社会的な情報に左右されます。しかしこの作用機序は未だに明らかにされていません。現在私は、fMRI・MVPA・Effective Connectivityといった手法を組み合わせることで、この問いに答えようと試みています。[ResearchGate]

大学院生

高橋 久理

博士課程 1年

何を着て出かけるか、どっちの商品を買うか、どっちのカフェに行ってコーヒーとケーキを頼む…?私たちの普段の生活における決断は、私たちが見たり、触ったり、もしくは味わったりして感じる「美」の感覚に左右されることがよくあります。私は現在のプロジェクトで、美の感覚の神経メカニズムについてfMRIを用い、研究を行っています。特に、脳の機能的結合の状態がどのように私たちの美の感覚に影響を及ぼしうるか、着目をしています。[個人のホームページ]

吉松 弘志

博士課程 1年

私たちの知覚は外界の情報を目や耳などの感覚器官を通じて刺激として受け取り、そこから必要な情報を抽出することで達成されます。私は、いかにしてこのような情報抽出が行われているのかに興味を持っています。現在は、視覚刺激が時間長の知覚に与える影響に着目し、時間の知覚がどのようにして達成されているのかについて心理物理学的手法を用いて研究しています。

李 露荷

博士課程 1年

知覚が可塑的であることはよく知られた事実です。では、時間の可塑性はどうでしょうか?私は、時間の知覚が環境との相互作用の中でどのように形作られるのか、学習が時間知覚をどのように向上させたり、あるいは歪めたりするのか、そしてこうしたプロセスの中で計時システムの神経相関がどのように機能し変化するのかに関心を持っています。これらの問いに答えるため、心理物理実験、ベイズモデリング、EEG・fMRIを用いた研究を行なっています。

廣康 衣里紗 まり

博士課程 1年

私たちは時計がなくても時間の経過を把握し、リズムをとって音楽を楽しむことができますが、そういった時間知覚のメカニズムはどのようなものでしょうか。脳がどのように機能して時間の知覚をもたらすかはまだ解明されていません。私はパーキンソン病患者を対象とした行動実験から、ミリ秒単位の時間知覚における小脳と大脳基底核の機能について研究しています。

飯塚 理子

修士課程 2年

お湯を沸かしているときや、webページの読み込みが遅いとき、レジに並んでいるときなど、「待ち時間」というものは実際よりも長く感じがちです。なぜ時間を長く感じるのでしょうか。これまでの時間知覚の研究では実験室で測定可能な細かい単位の研究が多く、このような日常的な文脈での時間はあまり重視されてきませんでした。従来の時間知覚のモデルを拡張し、待ち時間などの日常的な時間がどのように知覚されるのかという研究をしています。

勝井 将五

修士課程 1年

私たちがものを見たり音を聞いたりしている時、脳はその知覚刺激に応じた活動パターンを示します。したがって、脳の活動パターンから私たちが知覚しているものの情報を得ることも可能です。私は、知覚と脳活動のこのような関係について、機械学習的な手法を用いて研究しています。

保坂 太志

修士課程 1年

録音した自分の声を聞いたとき、なにか違和感を持ったという経験がある人は多いでしょう。このように、私たちは自分と他人の区別のみならず自分の声の中での絶妙な差異も感じることができます。私は、この高度な自己認識の能力がどのような神経メカニズムによって担われているのかを、fMRIを用いて脳機能計測を行うことで検証しています。

学部生

川原 瞳

学部4年生

私たちの周りには様々な情報が散らばっています。このため、興味のあるものをできるだけ正確に知覚したり認識したりするためには、これらの情報の中から必要な情報のみを取り出し、その他の情報をフィルタ・アウトする必要があります。このような脳内の情報処理の過程を踏まえ、現在私は周囲に存在する余分な時間情報が興味のある時間情報の知覚に及ぼす影響を調べています。

木戸 照明

学部4年生

外界にあふれる視覚情報や聴覚情報は、しばしば時間情報を伴って現れ、私たちはそれら複数の時間情報を保持したり操作したりすることができます。私は、間隔時間知覚の機序の在り方に関心を持ち、とくに人がどのように複数個の間隔時間情報を同時に処理しているかを、行動実験等を用いて研究しています。

大塚 拓

学部3年生

私たちは日常的に様々な感覚情報を特定の感覚器を通して受け取り、脳で処理することで行動しています。しかし、物理的な経過時間に対する知覚に特定の感覚器は存在しません。私は、時間知覚が体性感覚を含めた多感覚情報統合と深い関係があると考え、心理物理学的な手法やVRデバイス等を用いて研究を行いたいと考えています。

杉山 翔吾

学部3年生

人間の脳は膨大な情報を処理する強力な演算システムですが、例えば錯視に代表されるように、しばしば間違いを犯します。私はこの客観的・物理学的事実と主観的・心理学的知覚との間に潜む関数関係に興味を持ち、心理学や神経科学を学んでいます。時間知覚や主体感といった複数の感覚から入力を受ける分野において研究を進め、脳という摩訶不思議なものに少しでも近づければと思っています。

関澤 太樹

学部3年生

自己の存在は主観的体験によって保証されます。睡眠や麻酔による意識の低下から分かるように、主観的体験は神経の働きによって生み出されます。脳の探求には、自己の存在を確定させるものとして、重大な意義がある、と私は考えます。さて、主観的体験と脳との間に存在する写像関係を考える時、最も重要となるのは、主観的時間でしょう。機能的にも、主観的時間は、知覚・行動・学習、記憶・予測の全てと関わりを持ちます。主観的体験についても、例えば視覚や聴覚が欠落した主観的体験は想像できても、時間が欠落した主観的体験は想像できないのではないでしょうか。