東京大学大学院・新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻・統合生命科学分野 松永研究室

〒277-8562
千葉県柏市柏の葉5-1-5 生命棟701
東京大学大学院・新領域
創成科学研究科
先端生命科学専攻・統合
生命科学分野
04-7136-3706
sachi (at) edu.k.u-tokyo.ac.jp
  • 東京大学大学院・新領域創成科学研究科
  • 東京大学大学院・新領域創成科学研究科

PIメッセージ

ピンチはチャンス

以下は、松永研研究室セミナーのプログレスを行う際の心得として松永PIが配信したメールからの抜粋です。


1. 論文執筆中やリバイス中でもプログレスは行う。

松永研は「論文を出版すること」が第一目標ですから論文執筆やリバイスの忙しく実験ができない期間があってよいと思います。そのような時は、実験の生データではなく、論文のFigureの構成やリバイス実験の 方針などを発表してください。
メンバーから有用なアドバイスを得ることが期待できます。

また、投稿後、もしくは受理後に一度は、論文の全体像をプログレスにおいて発表し、メンバーに研究成果を周知するようにしてください。
研究は一人でやっているわけではありません。自分の研究成果を論文にまとめ上げたことを、メンバーに報告し、日頃の協力に謝意を表明する場でもあります。


2. 実験データが少ないときでもプログレスは行う。

たまに、「実験データがないからプログレスを休ませてほしい」と打診する人がいますが、データが無くても少なくても自分の担当の時は必ずプログレスを行ってください。

社会に出てからも、競合他社に開発類似品を出された、自分で立てたプロジェクトがうまくいかず成果がでていないなど、苦境や逆境に陥ることは多々あります。

そのような時に、いかにうまくプレゼンを行って、今後の方針を落ち着いて示すか、まさにその人物の真価が問われます。ピンチをチャンスにできるか、逆境を順境にできるか。本人の揺るぎない気持ちと 将来の明確なビジョンを示す絶好のチャンスです。変えられない過去を述べても何もプラスにはなりません。変えられるのは未来だけです。


3.プログレスのディスカッションは真摯な態度で行う。

研究室セミナーはメンバーが貴重な時間を割いて、一同に会してブレイーンストーミングを行う場です。メンバーは真剣に研究成果を聞いて、発表内容に対する質問やアドバイスをしています。
参加者が有意義な時間を過ごしたと実感できるように、発表者自身が議論を盛り上げていきましょう。

ストラテジーをよく考え、データを精査し、戦略的かつ慎重に再現性のある質の高い論文を出版することが研究室の目標です。
従って、論文を出すジャーナルの目標は高く設定して、メンバーでその目標に近づけるために智慧を出し合っています。その智慧に感謝しつつ、自分の研究に生かすことが大切です。

何事も目標は高く、ポジティブに進めて行くことが重要です。ぶれずに目標に向かって奮闘していれば、その姿を見て、協力してくれる人、救いの手をさしのべてくれる人が自然に出てきます。

2015年10月30日 松永PI記













pagetop