当院消化器内科外来を予約してください。
予約方法に関してはこちらのページをご覧ください。(別ウィンドウが開きます)
紹介状・画像をお持ちの方は、来院される際に、必ず持参してください。
腫瘍の状況(個数、大きさ、部位)、肝機能などを総合的に判断したうえで、治療法に関して検討します。
患者さんが十分に説明を受け、理解し、納得していただいた上で、当科での治療を希望される場合は、入院の申し込みを行います。
治療効果をより確実にするため、追加治療を実施することがあります。追加治療が必要な場合は、発熱などが消失し、全身状態が改善してから、再度ラジオ波焼灼療法を行います。
1回の入院で施行されるラジオ波は、原則2回までです。癌の大きさや個数、部位によってはそれ以上の回数を要する場合がありますが、その際は一旦退院・自宅静養していただき、必要に応じて外来にてCT検査で評価ののち、再度入院して頂きます。
術後、半数以上の方で、発熱や腹痛が見られます。発熱、腹痛などが改善してから、退院時期を相談いたします。
肝細胞癌は非常に再発率の高い腫瘍です。手術やラジオ波焼灼術などで腫瘍を完全に除去しても約80%の患者では5年以内に再発が見られます。したがって、治療後も定期的に受診し、3~4ヵ月毎に腹部超音波やCTを中心とした検査を行ない、新しい病変がないかどうかを調べる必要があります。肝癌の治療は著しい進歩を遂げています。希望を失わず、積極的に治療を受けて下さい。
脂肪肝は肝硬変や肝がんにつながる病気です。近年B型肝炎やC型肝炎ウィルスによるものではない、いわゆる非B非C肝癌が増加しています。
非B非C肝がんは1992年の2200人 (推計)から2009年頃には1万人を突破し現在も増え続けています。非B非C肝がんの20年間の増加率は5.3倍になっていると考えられており (近年増加していると言われる大腸がんは1.6倍、膵がんは2.1倍)、最も増加しているがんの一つです。
(出典:J Gastroenterol 2019; 54(4):367-376)
ウィルス以外の肝がんの主要因はかつてアルコールと考えられていましたが、ここ20年ほどは我が国のアルコール消費量は横ばいか、むしろ減少しています。そうした中で肝癌の原因として新たに注目されているのが、食事の欧米化に伴う肥満や糖尿病です。現在日本には1000万人以上の脂肪肝の患者さんがおり、その中の200万人以上が将来的に肝硬変や肝がんへ移行しうる非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)であると推測されています。
(出典:NAFLD/NASHガイドライン_日本消化器病学会編)
検診での採血やエコーのみでは、あなたの肝臓が現在どの程度な状態であるのかを把握するのが難しいというのが現状です。肝臓に針などを刺さずにリスクを推定できる検査として、超音波装置を用いて肝臓の硬さや脂肪の蓄積の状態を測定できるのがフィブロスキャンです。
当院では、脂肪肝の患者さんにフィブロスキャンを含めた肝臓の精査をお勧めしております。 フィブロスキャンは、肝臓の硬さと肝臓にたまった脂肪の量を同時に測定することができます。痛みを伴わない安全な検査で、定期的に測定することによって、病気の進行具合を把握することもできます。