最先端マイクロ・ナノ化学国際研究拠点

プロジェクト概要

平成20年度から東京大学大学院工学系研究科では、日本学術振興会・先端研究拠点事業(JSPS/Core-to-Core Program)の マイクロ・ナノ化学研究の拠点機関として採択され、国際連携を推進しています。 数cm角の基板に様々な化学機能(実験室)を集積化するマイクロ化学の研究が世界中で繰り広げられており、 さらに最近では新しい学問領域としてナノ化学へと展開しつつあります。 しかし、ナノ化学の基礎・応用に際しては、超微量化による単一生体分子分析法や表面効果の顕在化による 表面化学と流体力学の融合など、いまだ十分に開拓されていない領域の学融合が非常に重要です。 そこで、本課題ではそれぞれの分野の世界的研究拠点であるウプサラ大学Rudbeck研究所、 南オーストラリア大学Ian Wark研究所、IBMワトソン研究所、スイス連邦工科大学および南洋理工大学 との強力な研究協力体制を構築して、基礎・応用両面にわたる 最先端マイクロ・ナノ化学研究の世界的研究拠点を確立し、さらに、化学・物理・バイオなど分野横断的に活躍できる 次世代の若い人材の育成を目的としています。

東京大学大学院工学系研究科教授 北森武彦

研究体制